坂崎千春「片想いさん」
人は
色んなものに片思いをする
本で見かけた一つのフレーズ
通り過ぎて行った登場人物
一度聞こえたら
いつまでも胸の中で回り続ける音楽
触れたと思ったら
願いまで遠ざかった好きになった人
読むこと
食べること
好きになること
泣いても笑うこと
生きていくということ
どれも 大切なもの
でも失われ難きもので
それでも 時として離れてしまうもので
それらを集めて 思い出にして
抱きしめたい
あなたはもう忘れてしまったかしら
でも私は好きだったの
「いつまでも覚えていてね」
あなたに言ったのか私に言ったのか
思い出は振り返れば夢みたいな時間
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