7 10 詩集シリーズ

詩集 日々を生きる
「歩み」

一歩が どんなに重くても
辛くても 苦しくても

生きているだけで
進んでいる

思想詩集 光と闇の物語 十章
「夜の物語」

月が歌い 海が眠り
山を奏で 木々が囁く
花が揺れて夢を見る

夜は宇宙の姿
闇は星一つ見えない空

閃光と暗黒の衝突
散る火花と瞬く漆黒

散りばめた星と広がる闇
光と闇は互いに絡まるように

鬩ぎ合い 煌めき 瞬き 散る
世界の螺旋の形

過去 未来 現在 光の移ろい 時の始まり
夜の前には すべてが等しく 満ち足りていて 切ない

光がなければ触れることもできないから
星達が一生懸命に輝く姿を愛しく思う

光らないからと恥じる必要はない
自分の姿や形を受け容れられなくても
夜の前ではすべて同じだから
どうか安心してほしい

夜は月に囁いて
月はまるで涙のように輝いて
月の悲しみを海は知らなくて
月にとっては海が救いになる
夜には隔たりすらも眩しい

闇と光が巡り 闇が降り注ぐ
星明かりを受けいれて
形の見えないすべてを抱きしめるように
光のように降り注いでいる

返答詩集 出逢いと旅 別れと続く道
「歩みに重なるもの」

歩むほどに
命の鼓動は繰り返されて

足跡は長くなり
過ぎた時は塗り替えられていく

出逢うほどに
零したものは積み重なっていく

彩りは色褪せていく
空は移ろい 大地を風が変え
雨は流れて何も残さない 世界は動き続ける

歩んでいる道が変われば
携える心も変わってしまう

自分の手にしてきたものたちは
すべてが違うから 取り替えることはできない
すべてを捨てることも できない

足跡に零したものは埋もれて
生きた時間を彩っていく

光と雨 花片と若葉 紅葉と落葉
雪と日溜まりとなって 降り注ぐ

道はオーロラのように靡いて
灯した光は胸の中で 変わることなく
心臓が鼓動に合わせて歌った唄

胸の奥の誰にも触れられない
深淵と神秘の闇と海の底で
星のような輝きを護り続けている

# 5
星の欠片 心の断片
二部 星と心
三章 星に願いを

傷つけられる痛みを知ってきたから
優しくありたいと思った

影を見てきたから
光を探している

大切にしたい人に手を伸べて
自分に手を重ねる

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