永田カビ「一人交換日記2」

まるで自分との往復書簡

愛されていない自分
愛が欲しい自分
壊れていってしまう自分

その自分を行ったり来たりして
未来の自分へ手紙を書く

その時
本当は愛されていたのかもしれないと気づく
欲しかった愛は
本当は、ずっと近くにそれも
最初からあったのかもしれないと、気づく

壊れそうでも
絶対になくならない自分に気づいていく

これは愛を探す
堂々巡りみたいな
とても小さな大冒険だったのかもしれない

――未来の自分へ
そちらではいかがおすごしてですか?
あなたは 今幸せですか?

――大丈夫

手紙を書きたくなる
あなたに 言ってあげたくなる

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