yuzuka「大丈夫、君は可愛いから。君は絶対、幸せになれるから。」

Present for you
―恋に悩める全ての女史に贈りたい―

上手く息ができないと思った
思っただけで本当は必死に生きていた

自分自身を守るため
この手を開け渡したら
誰かに守ってもらうことしかできなくなった

たくさん傷ついた手だから
自分で守れないと思っていた

弱くあるのと捨てることはまるで違う
似ているから誤解する

幸せになるのは他の誰でもない
自分自身なんだっていうこと

幸せを感じて 出会う度に
名前を付けて宝石箱の中に入れた

これから出会うかもしれない
もう既に残ってしまっている傷跡に負けないように

好きで溢れたこの世界はきっと
愛という言葉みたいに美しい

いつの間にか嫌いなことを数えて
毎日が簡単に色褪せた

欲しいばかりで物足りなくなって
自分が嫌になっていくのが 嫌だった

緩やかにその手にあるものを見つめてみて
私の中にある私のためにを全身全霊で思い出す

この手でできることはあなたのためじゃない
全て私のため

私のためにした 優しさをあなたに分け与えて初めて
それは 優しさになる

愛されたくて悲しいなら
この手で私を愛してみる

愛なんて分からなくても
私の好きは
知っているでしょう?
探せるでしょう?

ずっと私を私が生きてきた
ずっと傍で 見てきたでしょう?

私は私のために生きてほしい
私は私の幸せを いつも傍で祈っている

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