coyote(コヨーテ)No.12 特集 ジェリー・ロペス「ジェリー・ロペスの静かな暮らし」

海から離れたロペス

サーファーが海から離れるということは
音楽家が楽器を手放すようなものではないのか

どういうことなのか、知りたくなった。

でも、考えてみれば
ロペスは人間だった
父がいて、母がいる、もしくはいた、
独りの人間だった

ということはつまり、海には波があるということ
人生には流れがあるということ
波に乗るということは、読み取るということ
自分の未来を、世界の動きを
そして、心の向かう先を

海は巡るからこその海だった

拘らず、過去に寄らず
自由に今を見渡した時
きっと彼には、その場所がみえたのだろう

彼はサーファーだった
たとえ海から離れていても
彼は海と共に、生きている。
海という自然が 彼の中にある

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