4 36 おまけトーク(自分と向き合う話)
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言葉を受け取った人は去り際に口々に賛辞を贈っていく
日溜まりのような温かいものが胸に射し込んだかのように
毎回決まって彼らが口にする
たった一言が詩人に陰りを与える
称賛であるとしても「才能」という一言に
彼女は心のどこかで困惑してしまうのだった
彼女は一人で途方に暮れるように
困り果てたように 答えを求めるように 空を見上げる
進むべき道さえ見えず 立ち止まれば飲み込まれるような焦燥感の中を
歩むことしかできなかった
生きるために手にした産物は
果たして才能なのだろうか…
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