詩集2 24 返答詩集2 24 おまけトーク(体調が悪くて寝ているからこそ、できること)




詩集
「一緒に歩くこと」

揺らいでしまう旗のような
この心

痛い 悲しい 嬉しい
瞬く間に移ろう朝と夜

巡る星
自由気ままな風のように

自分で自分に突き動かされて
自分で自分が分からなくなる

自分自身に流されて溺れてしまうかのようで
この手をとってくれる流れない木がほしい

自分の世界を高いところから見下ろせる標がほしい
世界の未来を示してくれる導きがほしい

自分が移ろいでしまうからこそ
灯台のように照らしてほしい

言葉の一つ一つを拾い上げて
戻してほしい この心に

返答詩集
「終わりゆく夢を見た今日という日」

最期にこの世界を見た時
心には何が映ったのだろう

消えゆく命は 何を握りしめて
閉じた瞳の裏に 何が閉ざされたのだろう

触れた物
触れられない物

記憶と空間の狭間で
迷子になったような

胸の中がいっぱいになって 息苦しいような
不思議な驚きの中に 今日という日がある

胸に灯した炎が揺れている
願わずにいられない明日を祈るように

平凡でありふれた想いでしかなくても

絶対に自分以外の手には
握りしめることのできない

瞬間と日々の積み重ね

当たり前という影に埋もれた奇跡のような
足元に咲いた花がいつまでも揺れているのかもしれない

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