詩集2 19 返答詩集2 19 日記詩集2 19 おまけトーク(やりがい、いきがい)


詩集
「心の叫び」

分からない この気持ち
だから伝えられない でも伝えたい

叩いてみたり
泣いてみたり

何て言うの この気持ち
教えて 当てはまる言葉

目に飛び込むもの 耳から入り込むもの
見えないから 胸の中でざわめくもの

ごちゃごちゃになって
分からなくなる

この心を
伝えたいだけ

返答詩集
「贈り物」

伝えたいのに

伝えてしまったら
何かが壊れてしまいそうな気がしてしまう

もう元には戻らない
取り返しがつかない気がしてしまうから

臆病になる
何も言えなくなってしまう

本当は全部伝えてしまいたい

伝えればいいというものではなくて
何でも言えばいいというものではなくて

言わなければ分からないけれど
言おうとした時には過ぎてしまう

言わなくても伝わってるかもしれなくて
言葉にしたら言いたかったことには届かない

伝えたいことは
雲みたいに曖昧な空から
雨になって 降り注いで

届かなかった想いは
鳥のように羽ばたいて
空へと還すから

遙か 彼方に
時空を越えていくように

日記詩集
「過去から未来へと繋ぐ橋」

夢の中で歩いた道 今まで歩いてきた道
今日と明日の間で揺らぐ雲 昨日と明日の間で揺れる今
写真みたいな思い出が星のように集まり 今に沈んでいる
今日という陽に降り注ぐかもしれない 過去と未来を繋ぐ橋

あの日見た煌めきに
思わず走り出した

どうしようもないくらいに胸が高鳴って
零れないように抱きしめて夢中で追いかけた

この気持をどうやって伝えればいいのだろう
言葉にした途端 違う気がして

まだあの時の想いを胸にしまっている
何度でも触れたくて手を伸ばしている

できるだけ触れていたいと思うのは
手放したら最後もう二度と手に入らないような気がするから

今だって 瞬間だってそう
何一つ手に入らずに 失われていくだけ

残っていくものは心の中に
心に持っていたいものが思い出

ここから新しく歩み始める
同じ時間でも想いの違う歩み

大切にしながら歩みたい
失ったものを取り戻したい
未来へと走っていきたい

命に残された時間はどれくらいだろう

できるだろうか
できないかもしれない

心を連れてどこにだって行きたい
分かち合えるものなら伝え逢いたい

いつか光となって夜空に光るなら
思い出が過去を未来へと繋げてくれるだろうか

今という瞬間にずっといたいと想えるのは
残されたもの眩しさを心の中で見ることができたから

いつか終わる時まで生き抜いていきたいと思えるのは
この世界を一緒に見た人がいたから

昨日と明日の間で揺れる今日を生きていく
今に揺れ動く命を抱きながら

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