「今年に寄せて/NOTEに添えて」

失くした方が楽かもしれない
一年ごとに色合いを変えていく歩みの意味が
去年は少しだけ違った

これからどんなふうに歩いていこう
空はいつも通りで 私もいつも通りで
でも 何かが 少しだけ 違った

小惑星とか流れ星の跡に残る塵のような命が
蒲公英のように風に乗ってどこまで行けるだろう

色んな時間がある
道の真ん中でしゃがみこんで
動けなくなったりして
涙が枯れたりもして
絶望の中で言葉を書き留めて
「ろくなことがなかった」とくくるような
それらはすべて一言で澄ませるのは簡単だけど

残した言葉は 今に刻み込んだ 消えない記のような足跡だった

生き延びたという事実が後から真実味を伴って未来に追いつく

時間が経つほどに世界は重たくなる
眩しくもなるし
美しくもなる

そうであろうとする限り
そうする人たちがここにいる限り

言葉にした分だけ世界が輪郭を取り戻す
願いはそのままで そこに輝いていて
いつか追い越すから

今も未来も どちらも捨てない

この世界は こんなもんじゃない
私の人生は まだまだこんなものじゃない

その指をくわえて見てろよ 絶望した私
いつか絶対 絶景を見せてやるから



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「今年に寄せて/NOTEに添えて」

大野 弘紀

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コメント (2)
>kumiさん

とても心に沁みるコメントをありがとうございます。

それを、coccoは「受け取る力」と言っていました。
歌い手のcoccoには、何の力もないと
沁みたのなら、それは、kumiさんの心の土壌の豊かさに他ならない。

そういうことです。
それでいいのです。

言葉がすべてではないのです。

それぞれの、受け取り方で。

でも、もしも言葉にする形があるなら、是非教えてくださいね。

楽しみにしております。
>kumiさん

追伸
そうでした、忘れてました。新作を出版しました。一応プロフィールに乗ってますが、一応ご紹介させてください。紹介するだけです。買ってくださいなんて、言わないですから笑

詩集「始まりの場所 終わりの場所」
ピアニストでシンガーのメリさんが解説を書いて下さっています。

もしご興味がありましたら、お目を通していただくだけでもうれしいです。

大野
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