「誰かとの距離を埋めるもの」


闇雲に手を伸ばせば届くと思った

近づきすぎて届かないことがあるなんて思わなかった

ちょうど届く位置にいないと触れられない

一歩下がったと思ったらずいぶん遠くてすれ違ってしまって

誰かと出会うことと一緒にいること
繋がることと紡ぐこと

言葉一つ一つを編んで 形にすること
誰かのいる意味と自分がこうして関われたことを伝えるなら

言葉はきっと必要なんだ

分かれること 忘れること
傷つくこととと諦めてしまうこと

たくさん迷いながら言葉になったものたちを信じてあげて
誰かと自分との距離を埋める橋を作るってそういうこと

駆け抜けて近づいてもその先がなければきっと道はそこで途切れている
でも本当に大切なのは それからなんだ

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