村上春樹「女のいない男たち」

不在を描いている
影になっているのは悲しみ
あるいは寂しさ

この人がいないまま進んでいく人生の
そこはかとない 虚しさ

影が闇にならないように
自らの物語に光を照らす

不在が産んだ夜の中で
自分という星を探す物語

一つの気づきで物語は終える

傷ついたという痛みと
悲しみが影となって対となる光が射し込むこの世界は

なんて美しくも優しいのだろう

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