五十嵐恵美+星野若菜「エフスタイルの仕事」

お!

て思った。

エフスタイルのことはずっと知っていた。
西村氏の本に紹介してあったから。
私の中で、仕事の観方について、その価値観を一新した本は
いまでも私の中でずっと輝いている星みたいだ。

そのエフスタイルの本が、あるんだって、知って。
立て続けに、情報が入ってきたから、びっくり。

「エフスタイルに聞いた85の質問」
「SODAKOの造形」

水をごくごくと飲むように、ひたすら読み続けた。
次から次へと文字を辿っていく。

ファストよりスロー
というよりも、本当にやりたいことのために
必要な速度感が、「スロー」だったというだけで
必要なコミュニケーションや

「作るまで」に必要な時間
「届くまで」に必要な時間
使い手に「馴染む」までに必要な時間

そういうものは、いつだって、「スローなんだ」ということ。

時間がかかるのだ。

映画でも、本でも、小説でも。何でも、そうだ。

本に出合う。出会った本を読む。
読んで、自分の人生の一頁に書き加えられるまで

人によってはとても長い時間がかかるかもしれない

そもそも、物と人が出会って、それが溶け合うまでに
時間というものは必要なのだ。

物を作るということは、その一連の中に身を投じて
形を変えながら、生き残っていくことなのだと。

ありとあらゆる商品というものは、形を変えていく。

――そういえば
お気に入りの修正テープがあった
たぶんあれほど馴染んだものは、もう出会えないかもしれない、というくらいに、はまった修正テープ

でもそれは、もう作られていない。

読んで、そうなんだ、て思った
そもそも製造とは、そういうものなんだ。

車だって、そうだったな、と思う。
言われてみれば、CDだって。
本もそうだし。(詩人、高田敏子氏の詩集を集めた時はずいぶん苦労した)

ちなみに帯文に西村氏の言葉があって
繋がった、と思った。

これも、一つの出会いで
自分がそうして、詩を作っていくことも
出会いを、作っていくことと言うことで
言葉も、そうだし。

あぁ、そういうことなんだ、と思った
私のやっていることの意味って、そういうことなんだ、と思った。

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