3頁 「「あなたがそれでいいなら」。」



私とあなたの境
手と手が触れあった場所
それ以上は行けない
私以外に私はいない
それだけが温かさと一緒に分かった

あなたがそれでいいなら
あなたにはあなたの道を
願わくば
その道をゆくあなたが幸せであるように

私は私の道をいく
寂しさに負けないように
願いをなくさないように
強く、確かに


心の底に耳を澄ませて
勇気を灯火のように携えて
私は私と対峙する

あなたに向けたそれは
諦めだったのかもしれない

でも私は私を
諦めるわけには いかないんだ

「それでいい」
「いや違う」
「本当は それじゃ嫌だ」
本当は 捨てないままでこの手で持っていく方が怖かった

目を逸らさないで
これから私が行く道から

耳を塞がないで
こうして歩いている私の気持ちに

歩いていくことは
生きて行くことと同じだ
私らしくいるということも そう。

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