詩集2 18 返答詩集2 18 日記詩集2 18 おまけトーク(足るを知るというか、)


詩集
「努力」

できないことは
できなくていい

できないから
頑張る必要がないということではなくて

ゆっくりでいいから
立ち止まってもいい

できたことを喜べたらいい
自信が歩む力になればいい

速いことが偉いわけでもなくて
遅いからだめなんて誰も決めてない

誰かと比べなければ
自分の位置が分からないから 不安になるだけ

誰かと比べて
自分の現在地を確かめて 安心したいだけ

揺れながら 繋いだ手 一緒にいる時間
決して揺らがないことを 知ってほしい

返答詩集
「思い出の記憶は光のように」

誰かの言葉が心の奥深くに突き刺さる

過去の果てに遡る
辿り着いたのは 子どもの頃の記憶

疑うことを知らなかった
裏切られることも知らなかった

助けて欲しいのに
押しつけられた言葉に 哀しくなって

痛みは今ここの痛みではなくて
遙か彼方に置き去りにされた

痛みとは知らなかった
悲しみの声

誰かの言葉が
時空を超えて 心の奥底に辿り着く

救われなかった 彼方の叫び
触れることすら諦めていた 涙の跡

痛みに触れて 哀しみを許して
届けるために 過去から放たれた一条の光が

手を伸べる今に
射し込んだのかもしれない

日記詩集
「魂の唄」

勇気はどこにあるだろう 恐怖に震える心の奥底

進むことが恐くなって
逃げるように眠る彼方に
遠くに昇る太陽を見ていた

聞きたいのに 聞こえないから
待って聞こえるまで待っている

新しい痛みを抱えて生きる
命と死の狭間で生きる葛藤と夢

繰り返される哀しみは
救われる一瞬のためにあるのだと信じたい

苦しみから心を握りしめ
心の声から歌声を紡いで
願いに光を当てて

散っていった光を祈り
世界に降り注ぐように

消えた星を 輝きがあった過去を
胸に抱きしめて 今もなお輝く光を掴む

決して消えない心の奥底に眠る 魂の唄

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