詩集2 17 返答詩集2 17 日記詩集2 17 おまけトーク(自分のために)



詩集
「勉強嫌い」

頑張ってもできないかなら
努力なんて関係がないなら
大人が一方的に点数で決めつけるなんて嫌

返答詩集
「生きるという夢」

望んだことさえも叶わないのなら
一体世界に何を望めばいい

思い返せば
生まれてからずっとそうだった

誰かの注いだ光が ここまで生き永らえさせたのではなくて
必死に自身を抱きしめて 死ななかっただけ

他の誰も信じてはくれなかったから
自分だけが信じるしかなかった

夢を追い求める星の軌跡に似ていて
見えないからこそ消えることはなくて
永遠に咲く花のような

理解されない孤独は砂漠のように果てしなく
嵐のような虚しさが終わる日がくるまで
自らの命を懸けた戦いのように

決して絶やさない希望のように
自らの命という松明を掲げて歩んできた

ずっと たった一人で
信じて 歩んできた

命が見た夢のような
花がいつか散ってしまうとしても

理解されなくても 夢を追いかけることが
唯一自らの道を歩むことと同じなら

輝かしい朝なんていらない
夜空に輝く星だけがあればいい

日記詩集
「灯を携えて」

この弱い心を護るだけの強さが欲しい
心はいくらでも傷ついていくから

まだ生きる意志をなくしたわけじゃない

命というものの重さを
この手で知ろうとしているだけ

光も闇も受け止めて
想いの残骸で夢を描く

人の見せる優しさに触れると
心に巣くう闇を忘れそうになる

受け止め切れていないことはたくさんあって
溺れそうになって

いつの間にか今日という一日はまた始まってしまう

哀しみがいつか癒えるとしても
喜びも時間が風化させてしまうのだろうか

縋りたい他人さえも分からないから
今にも倒れそうな心を引きずって今日を生きる

この痛みをどう世界に伝えればいいのだろう
分からないから途方に暮れてしまう

道は砂漠のように果てしなく
森のように奥深い

気づいたら今日という日がもう終わっていく

無力な自分を突きつけられる度に
強くなりたいという想いは日に日に強くなっていく

自分の幸せを護るだけの強さが欲しい
傷ついた心は癒えないままだから 自分の手に護られることさえ信じられない

この命はまだ生きようとしている

自分を終わらせることを願うよりも
生きた先にある景色を祈りたい

押しつけられた正解なんて 信じることができないなら
確かに護りたいこの心が 全てなのかもしれない

砂漠に立ち尽くし 雨林を彷徨い
次の歩みに恐怖して 昇る太陽に勇気を貰い

全てを失っても 自分だけは生き残る

詩人です。出版もしております。マガジンで書籍のご案内もいたしております。頂いたサポートは出版の費用にさせていただきます。