マーク・オズボーン「リトルプリンス 星の王子さまと私」


「―――羊の絵を書いて」


星の王子さまの言葉をよく覚えている
バオバブの木 バラ キツネ
どれもよく覚えている

星の王子さまは、どこか遠い寓話のようで
なんとなく知っている 民謡のようなものだった

星の王子さまの続きなんて
とても興味があったけど
知ってしまうことが 少し怖かった

迷って 迷って 悩んでいるのか、
迷っているのか分からないくらいになって

勇気を出して 見てみた

その時はそれでよかったのかもしれない
でも 時代が変われば
必要なメッセージや
そこに込められた過程は
違ってきてしまうのかもしれない
今の時代を生きる人々にとって
必要な 物語が
ここに 創られて あるのかもしれない

それはきっと もう一つの星の王子さま
another story of le petit prince

大切なものが 見えてしまったら
本当は 違ってしまうのかもしれない


それは見ようとするものではなくて
感じようとするものなのかもしれない

最初からそれを 私たちはみんな
知っていたのかもしれない

「大切なものは目に見えないんだ」


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