地球交響曲 「地底の太陽」
before
深海とは地上とはかけ離れた世界のように見える
そこは天空の虚無と同じように
浅瀬から彼方に続く無限の闇は
しかし別世界を呈するその深さは
異世界ではないのだ
それは地続きの果てに存在するのだから
光は届かず海底から地上への移動を行う生物は存在しない
そういう意味ではこの二つの世界は確かに隔絶されている
だがここが地球上である限り
地上の影響からは逃れられない
海底の熱流噴出口に群がる生き物たちの謎
彼らもまた栄養を取り込む時―即ち呼吸をする時
酸素を使うだろう―それは一体どこから現れたのか
地上から降り注ぎ―海底へと降り積もるそれは
生命の残骸―生き物たちの謳歌の余韻
between
深海とは地上とはかけ離れた世界のよう(に見える)
(そこは)天空のような(の)虚無が広がっている(と同じように)
浅瀬から彼方に続く無限の闇は
(しかし)別世界のような深淵は(を呈するその深さは)
異世界ではなく(いのだ)
(それは)地続きの果てに実在している(存在するのだから)
(光は届かず海底から地上への移動を行う生物は存在しない)
(そういう意味ではこの二つの世界は確かに隔絶されている)
(だが)ここが地球上である限り
地上の影響からは逃れられない
海底の熱流噴出口に群がる生き物たち(の謎)
彼らもまた栄養を取り込む時―即ち呼吸をする時
酸素を使う(だろう)―それは一体どこから現れたのか
地上から降り注ぎ―海底へと降り積もるそれは
生命の残骸―生き物たちの謳歌の余韻
after
深海とは地上とはかけ離れた世界のよう
天空のような虚無が広がっている
浅瀬から彼方に続く無限の闇は
別世界のような深淵は
異世界ではなく
地続きの果てに実在している
ここが地球上である限り
地上の影響からは逃れられない
海底の熱流噴出口に群がる生き物たち
彼らもまた栄養を取り込む時―即ち呼吸をする時
酸素を使う―それは一体どこから現れたのか
地上から降り注ぎ―海底へと降り積もるそれは
生命の残骸―生き物たちの謳歌の余韻
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