KAGAYA「天空讃歌」

まえがきが
そしてあとがきが
既に詩だ
このわずかな数ページのために お金を払ってもいい

心の中に描いた 風景がある
夢みたいな風景を 実際に目にしたくて
kagaya氏は旅に出たようだ

時に死を覚悟するような出会いに遭遇しながら

それでもカメラを携えて
秘境の地へと赴く氏の写真は

ただただ美しい

出会いたい一瞬のために
どこまでも労を惜しまずに
行けるところに行く

それはまるで言葉の風景と
重なる

幸運は努力をしなければ掴めない
でも本当は
その努力によって進むことで
出会いに行っているのかもしれない

――――――

自分を知ろうと旅をしたら
いつの間にか地球を旅していた
地球を見てみようと旅をしたら
いつの間にか宇宙を旅していた

そんな時間の中で見上げた空は
夜と同時に宇宙だった
闇と同時に星だった

出会うまで
進み続けるのだろう

見つけるまで
旅は続くのだろう

見つかっても
また会いに行きたくなったら
いつでもおいで

大丈夫
生きている限り
これは旅

明日死ぬかもしれない
それはみんな一緒

だから 行きたい場所へ
会いたい人のいる場所へ

何度でも
あいに行く

―――――――「一瞬の宇宙」によせて

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