4 37 おまけトーク(これは奇跡と言ってもいいんじゃないか)



彼女が言葉に出会ったのが
全ての始まりだったのかもしれない

言葉はただの言語ではなかった
確かな手触りと温もり 彩りを伴って胸に迫り来るのだった

喜びは眩しいほどに 悲しみは痛むほどに 胸を覆った
他人との感覚のずれは年を重ねる程に明らかになっていく

彼女は言葉を知り
操れる頃から既に孤独だった

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