22頁 「世の中は、甘いものでできていた」



明日は瞬く間に変わっていく
周回する軌道上
廻りながら 見え方が変わる

乱反射する 一秒の彼方
色んなものを見つけてきた
手にして 触れて 傷ついて
離さないようにして 諦めながら
揺らぎながら 信じてここまできた

暗転する一瞬先 光転する
触れた指先 微かな一瞬 まるで祈り
眩しさの中で

始まった呼吸は 鼓動へと繋いで
次の一歩を紡いで 次の言葉を待った
そして心臓が動いて 心が震えて 未来を動かした

消えないままで こうして輝く
まるで星のようだった

自分の心を 自分以外の誰が守るのか
自分で簡単に諦められる自分だから
絶対に見捨てない 今を生きる

だから この世界は 美しい

美しくしているのは 私の足音だ



興味と飽和の揺れ幅は目まぐるしいスピード感書くことは呼吸
いつからか言いたいことをすっと飲み込んでしまうわたしの救い方
「見てほしい」なんて気持ちはどこにもなかったnoteの1年は驚き
(「世の中は甘いものでできている」と言い切ってからも1年)

ありえないくらい苦しく立ち直れない日もあったけど胸を張って言おう
世の中は甘いものでできていた

言い切ったり言い聞かせたりは時にネガティブ180度廻った景色は違う
書くほどクリアな視界すべての感情はわたしだけのもの
1ミリも差異なく存在するものはない寂しさはだからこそ分かち合いたい

1番になりたい気持ちばかり先走ってやめてしまった価値あるなにか
頭の中のメロディは思うように動かないピアノを弾く手イラストもそう

私が私を越える手段がいつまでも「書くこと」だといい(ずっとずっと)

1年前のnoteは手を放した瞬間に自分のものじゃない過去の作品で
「こんな書き方はしないな、今は」恥ずかしいから消したいとは思わないあ成長してない変わってない可能性を否定せずそれでも自信を持って言おう

「飽き性の私が1年間noteという物を書き続けました」(フォロワー0から)

ちゃんと私の言葉が形になって存在している(恥ずかしいnoteもあるけど)1記事足りとも消してない(誤字修正はしたけど大きな変更はしてない)
こうして残すことができているそれはありのままの1年

数字は見ない方がいい気にしない方がいい続かない理由になるくらいになら
全部嫌いになった瞬間終わる「はじめよう」が(そんな切ない終わり方で)

自分は変わる誰かがくれたものは変わらない自分の中に残したものも絶対に
私はいつも「だれかがおいていったなにか」をこうしてnoteに綴っている

「全て白黒はっきりつけたい」口にした自分はどこへグラデーションが好き
書くことはグラデーション過去と未来と現在を彷徨いながら書く時間の存在

飽きずに勝手に進めてしまう誰かの物語はいつまでも私の中で止まらない
懲りずに今日も思っている「空はいつまでも遠く、うつくしい」

嫌な事に心を閉ざして飛び込んでも遅い目の前の景色から逃げてはいけない
だって世界はこんなにも優しい

無謀なことをしているどうしようもない不安でもそれでいい

待っててね(まだ知らないなにか)
もうすぐ行くね(出会うべくして出会うひとたち)
待っててね(未来扉の前まで走るから足音が聞こえたら迎えてほしい)


見つけてきたものは だから物語の欠片たち
大事なモチーフで断片でパズルの一ピース
この手にあるものは欠けているのではなくて
いつか繋がる時を待っている 物語とは そういうもの
ゆっくり呼吸しながら鼓動しながら私の観る景色と繋がって広がる

出会った誰かの中に見て 勝手に続けて
手が書き続けて それでまだ物語は続いている

いつか走り始めた物語が あなたをその場所で 待っている


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