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犬型人間にご用心

世の中には、大きくわけて犬タイプと猫タイプがいる。

犬のほうが好きだから犬タイプ、やっぱ猫が可愛いから猫タイプ、という単純なことではなくて、

性格が犬だなーと私が感じたから犬タイプ、というざっくりした主観的分け方である。

私がこいつは犬だな、と感じるのはどういうひとかというと

上にへつらい下をみくだすひと
である。

いるいる、いるよねー、どこにでも。

うちの職場にもいる。
ワン、ツー、あ、二人だけか。目だって感じる犬型人間。

よくもまあ、こんなに相手によって態度かえられるねーといいたくなるくらいの、豹変ぶり。

相手を瞬時にランク付けし、相手が下とみるや、馬鹿にすること限りなし。

上とみるや、とにかくへつらい、尻尾をふってるのがはたからでもみえるような有り様。

もちろんパートの主婦のわたしなんぞはゲゲゲのゲ。したのしたのした。

犬型人間から冷たい仕打ちばかり受けている。

年下なのにタメ口を叩かれ、えらそうに指示される。ミスをすれば大きな声で叱責される。

そんな犬型人間だが、最初の頃は優しかったと思い出す。今のチームに入ったときには、親切に話しかけてくれ、誕生日には紅茶のプレゼントまでくれた。が、あのとき、嫌な予感がしたのだ。デアッテソウソウコンナニ親切ニシテクレルノハアヤシイゾ。その予感は当たっていた。

私が最初に思ったほどには仕事ができないとわかると、手の平を返したように冷たくなっていった。期待はずれだったというわけだ。
そのあとは紅茶どころか、飴ちゃんひとつもくれないような吝嗇ぶり。ま、飴ちゃんぐらいで吝嗇よばわりされるのもアレか。

その犬型人間が以前犬を飼っていたというので、やはり!と納得してしまった。犬型人間は犬が好き。ヒエラルキーを見抜き、ヒエラルキーにのっとって自分を最下層よりひとつ上に位置付け、最下層をみくだす。犬、犬、まさに犬の性分だ。

 犬型ではない私だが、実は昔犬を飼っていたことがある。実家にいた柴犬、あいつは顔は可愛かったけど、性格はキツかった。なかなか尻尾をふらないし、お手やお座り、ふせもだんだんしなくなった。けっきょく、私をなめていたんだろうなぁ。四人家族で一番下だったし、厳しくしつけなかったし。

長くなってしまったが、犬型人間は順位付けをするから気を付けて、という話。

上にみてもらえて甘えてこられたら可愛いのかもしれないけどね。




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