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Instant Cytron - still be shine(1995)


text : akira

私がすっごく行きたいところの一つが福岡。
旅の経験がほぼない私なのに、もし行けたらば
この土地を満足するまで知るまでは帰りたくないと思う福岡。

福岡の豚骨ラーメンや、明太子はあんまり気にしてはいないのだけど
ドーナツは食べたいかもしれない(。。。?)

身近なデザイナーのサイフォンさんは、「ドリンクバー凡人会議」を聞いていて、教えてくれた。
私がさまざま音楽のことを知ってこれたものもこのサイフォンさんのおかげだし、
イラストレーターが作っているzineという小冊子の作品集が、
ずっと前は音楽の情報とかカルチャーの共有のために使われてたなんてこともサイフォンさんが教えてくれた。

「ドリンクバー凡人会議」は、福岡ローカル(なのかな?)ラジオ番組で
ものすごくおじさん臭が強いけどなんか自分の今まで認識してきたおじさん臭ではなかった。
そこでもいろんな音楽を知ったけど、
そのうちとってもはまった音楽の一つが福岡発のバンド、インスタントシトロンだ。

インスタントシトロンの活動時は私はおそらく2歳。
だから、オンタイムでは聴けなかった。
とにかく可愛い。ミニチュア人形の憧れを詰め込んだボーカル。
それが凝縮されているstill be shineという曲は2歳の私でもハマるだろう。。。
オンタイムで聴けなかったことが悔やまれる一曲。

このバンドを知ってから、何年か経った後、2020年のこと。
ボーカルの片岡知子さんが癌のため亡くなられた。

私は同年に大切な友達を違う形で失っていて、
片岡さんのニュースを見た時、その友達のことを思い出した。

手に入れるのがそう簡単じゃないものばかりなのに、失うことが瞬間であるのはなんでなんだろうなと思った。
失い続けるものばかりの世界なんだな。

それは、本当であることなのだけど、
この曲を、現在カノサレというアイドル二人組が継いでいくように
インスタントシトロン当時のメンバーのギターの長瀬五郎さんや松尾宗能さんらが演奏して歌っている。
違う人が歌っていても当時の人たちの大事なものであることは変わらないし、
消えないし、変わらないような、いろんな感情はポジティブに傾いていく。
(私は折り合いをつけることがとても苦手だけど、)
前を向くことができずとも私たちはそうやって先に進むしかないのだ。

福岡のことを側からしか知らないし、
世の中音楽ばっかりではないこともわかっているつもりだけど、
なんかすっごく楽しいんだろうなってわかりやすく期待しちゃう。

Instant Cytron - still be shine(1995) https://open.spotify.com/track/3EMwWPneYieJlvxlwzYOwf?si=9adb8b6c662d4150
作詞 : 片岡知子
作曲 : 長瀬五郎

カノサレバージョン https://open.spotify.com/track/29A0CzpOukwHyeUJ4umuss?si=155d6cdf738549e6


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