マキちゃん


素敵な友達がいた。

名をマキちゃんという。

とてもお世話になった。
高校の時から、お世話になりっぱなしだった。

就活激病み期の私を深夜花火大会に連れ出したり、あわやペーパードライバーになりかけの私を無理矢理運転席に座らせたり。

でも急に消えてしまった。多分生きてはいる。
LINEもSNSも、電話もなんも通じない。

かなしい。

よく夢に見る。
マキちゃんが何食わぬ顔で帰ってくる夢。

かなしいなー。

みんなに優しくて、もしかしたら優しかったのは必要とされたさの裏返しだったのかも、と思う。

でもそれでも、それに救われたことは変わらない。

華麗に扉を開けて、心地よく踏み荒らして去っていった人。

また人生ゲームで、ボロ勝ちしてるのを見せて。

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