コロナのある日常について紡ぐマガジンです。ふつうの人たちによるゆるやかなエッセイリレー
お出かけの時間が、ぽっかり空いた。 ただ普段の生活の中で 自然に組み込まれていたような。 外で自由にしていた分の時間が、突然に。 そのころちょうど 家にいることを楽しむために 外でしか見ることができなかった オペラやバレエ、舞台のコンテンツが いろいろな形で家の画面にたくさん届くようになって。 外と離れていなくてはならない そのことで時にみだれてしまいそうな心に 注ぐための美しいものが絶えなくなり そのうちみだれるよりもみたされる時に変わった。 お出かけの支度も、移動
していることはささやかで それはわたしが好きでしていて なぜか信じているのです この子はほんの小さなかけらだけれど どこかのよいものになりうる何かだと ひとかけら ふたかけら 世界のあちこちに落ちていて 届けられるのを待っているかけらたち わたしのもとからまたこの先へ 言の葉の船にのせて旅立たせます 届くべき人のところへ 届きますように ****************