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トラスト・ミー

大学の授業の課題で知った作品。
初めて観てすぐにこの作品が好きになった。
あどけないマリア、一匹狼のマシュー。
2人の関係が理想的で尊いものを感じた。

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恋愛=信頼

「落っこちる私を受け止めたから信じる」という、マリア。
え、信頼関係はそんなもので決めていいの??
それで好きになれるものなの??
それに戸惑うマシュー。
わかるよ。めちゃめちゃわかる。
目に見えないものをどのように表すか。
それを具現化するって難しいなって。
そもそも人によって基準が違うし。
でも、このストーリー、彼女のキャラが故に、受け入れられる。

彼女の成長
マリアの成長は様々なものや彼女の行動からわかる。
洋服が派手なものからシンプルなものに変わり、
メガネを掛けはじめたり、
仕事を始めたり、
妊娠して、中絶して。
受動的な存在から、主観的な存在へ。

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大小様々な失望、裏切りを経て、自己を形成していく。
思春期の多感な時期に大きな決断をする。

セリフにもよく登場するのが、
You got fired.
I quit.
辞めさせられるか、辞めるか。
そこがこの主題にもつながってくる。
マリアは、自分から学校を辞めたと言ってるけど、それは彼女の思い込み。
初めて彼女が主体的になれたのは、中絶を決断したときなのではないか。
それまで、決断することはあっても、必ずマシューがそばにいた。
マシューの判断に委ねてるところがあったろ思う。
でも、中絶の時は、一人で、誰にも相談せずに実行した。
命の重大な判断を一人でする。
それは、立派な主体だと思う。

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最後、二人は半れ離れになってしまう。
しかも、マシューは逮捕されてしまう。
なのに、全然悲しくない。
寂しいけれど、希望がある。
それは、彼女の堂々と歩くシーンにあると思う。
こんなに堂々と歩ける子がいたのか、ってびっくりするくらい。
アンソニーから罵られながら歩くシーンとの比較。
彼女の表情、歩き方。

あ〜〜私もあんな堂々と歩きたい!!!!

もっといろいろ考察したし、書きたいけど、
とりあえず今回は以上で!!

ハル・ハートリー作品をもっと観たいな。。。

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