悟りの時期とイニシエーション

多くの人間がイニシエーションの瞬間に霊的体験をするようである。

しかし必ずしもそうとは限らない。

体験する内容は、段階によって違う。

それは以下のとおりである。

１段階　知識　空間の虚偽性　エーテル的一体性
２段階　自由　時間の虚偽性　
３段階　幸福　夢見
４段階　至福　自己の結晶化
５段階　安らぎ　無執着
６段階　法悦

私の個人的体験をあげると、４段階になる少し前、3.9～4.0の時に、強烈な至福体験があった。しかし、4段階のイニシエーションを受けた後は、試されてる感がなくなった。

これは、DK覚者が、4段階とともに試験の感覚は終わると書いてある通りであった。

安らぎも、4段階前半の時に感じた。

5段階を受ける前夜は、自分の自我に向き合おうとしてあまりうまくいかなかったのを覚えている。

安らぎの体験は、しかし、一度してから、ちょくちょくするようになった気がする。

初めて安らぎを感じたのは、グレングールドのパルティータ6番を聞いた時であったような記憶がある。