「キノの旅 -the Beautiful World-」終演。

お陰様で無事に千穐楽を終えられることができました。
ご来場頂いた皆様ほんとうにありがとうございました!

この公演は僕にとってとても大きいな意味を持つ公演だったと感じました。
師匠という役は、原作小説では女性で男性である僕が演じることに違和感を覚えた原作ファンの皆様、お客様もいらっしゃったと思います。

劇団の配役シャッフル公演など比較的女性キャラクターを演じてきたとはいえ、
今回のように原作がある作品で、正面からまっすぐに1人の女性キャラクターを演じるのはかなりのプレッシャーでもありました。
なんてたって師匠はめちゃくちゃカッコよくて、僕も大ファンだったから。

でも、稽古場で作品を作っていく中で、男性だから表現できる師匠像があるんだと自信を持てたし、性別よりもキャラクターをいかに表現するかに重きを置いたことも理解ができて、
そこからは本当にのびのびと師匠を演じさせて貰いました。

このご時世に、性別が違う役を演じることはかなりセンシティブな問題だとは思うけれど、
逆に人間やキャラクターは、性別だけでは語れないし、性別に捉われ過ぎても表現という意味での可能性を狭めることにもなるのかもしれないと気が付かされました。

キャラクターの可能性を拡げ、目の前に存在し、空間と時間を共有するからこそ完成する。
演劇のマジックを経験した公演でした。

キノステを楽しんで、快く今回の作品とキャラクターを受け入れて下さった皆様。
そして、キャラクターのビジュアルを徹底的に作り込んでくれたヘアメイク衣裳様。
舞台空間をキノの世界観に完璧に仕上げてくれた舞台、音響、照明、映像のスタッフ様。
お客様の入国を滞りなく完遂してくれた制作スタッフ様。
この機会をくれたすべての皆様。
共演者の皆様。

最大の感謝を!
ありがとうございました!

この作品がシリーズ化されて、また色々な国を皆様と旅できますように。


追伸:木村くんは自分の鏡前に、僕のブロマイドと自分のブロマイドを並べてました。かわいいやつめ。

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