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100均アイテムだけで本の梱包とおまけ作りが予想以上に楽しかった【メイキング】

初回発送分がそろそろみなさまのお手元についたころなので、ちょっとした舞台裏を。

別noteでお知らせしたとおり、定期購読マガジンに書きためてきたエッセイを抜粋して本をつくりました。BOOTHにて販売中です。

なお、最初の告知だけでいただいたご注文は7件でした。なんのインフルエンサーでもないわたしの自作本を、初回のご案内だけで買ってくださるとは……、もう、まちがいなく、人生における恩人だと思っています。わたしはこの貴重で希少な7人のお客さまに、できるかぎりの愛をおとどけしたいな、と思いました(重たくてすまねえ)。

よしさっそく発送じゃ、と思いつつ、いざ恩人の方々に送ることを考えたら、プチプチ封筒に本そのままぽんといれてGO、ってあまりにも今の自分の気持ちとあわないし、大切な本を嫁に出すにもさみしいなあ、と。

どうしたら封を開けたとき、相手の方にちょっとでも「にこっ」と微笑んでもらえるだろう。嬉しい気持ちになってもらえるだろう。そう思うと、ラッピングや梱包、おてがみに自分の思いを”のせる”のはごく自然なことのような気がしました。

通販のよいところって、やっぱり「もの」が届くことだと思うんです。え、何を当たり前すぎることを。いや、ほんとそうなんですけど。

なんだろう。データをダウンロードしたり、写真を添付したりするのはとても便利で、効率的で、わたしもお世話になりまくりなんですが、それとはちょっとちがうじゃないですか。リアルな「もの」が届くって。

なんというか、ちょっとしたタイムカプセルみたいだなと思います。フタを閉じるひとと、開ける人はちがうけど。そのタイムラグさえ愛おしい。

だれかが思いを込めて包んだものが、ちょっとだけ時間を経て、だれかのもとに届く。受け手がその封をあける。そこに、遠くのだれかの気配がある。空気がつまっている。ロマンかよ。ロマンだよ。

もちろん企業や組織の通販では規模も違うし、求めているところも違うのでそのかぎりではないと思います。でも、個人が趣味と仕事の境界あたりで小規模にやるからこそ、そこは大切にしたい。そんな気持ちがあります。

以前、とあるものづくりグループでアクセサリー販売などを手伝っていたことがあり。そのときも手作りで、いろいろと工夫しながらラッピングや陳列を考えていました。そして個人的にもそれが楽しかった。

その記憶があったから、「どうやったら喜んでもらえるだろう」「封をあけて、うれしいな、という気持ちを抱いてもらえるだろう」と考えることは好きだし、やりたいなと思いました。

リアルで会えない今だからこそ「ものに思いをのせる」ことを大事にしたいと思ったのかもしれません。

■ 買い出し編

そうは言っても、手持ちの材料は遠い昔に買ったマスキングテープが数種類ほど。何はさておき、まずは買い出しです。

実は数ヶ月前くらいにもぼんやりと「おまけとかつけたいなぁ」と思っていて。その時点では「そのうち東急ハンズに行って、いろんな紙を1枚1枚触って質感確かめながら選んで……」と妄想していました。でもこの外出自粛の時勢下、それもむずかしい。文房具屋も梱包屋も、ちょいと遠い。

自宅からチャリでパッといける範囲で、広すぎずに滞在時間も短くできるところ……かつそこだけでまとめ買いが「完了」できるところ、と考えたとき、我が家からの距離で選択肢はDAISO一択でした。よし。君に決めた。

帽子にメガネ、さらに顔をすっぽり覆う布マスクというあやしさ満点フォルムで、DAISOへとチャリをこぎました。

さて、さっそくですが購入したアイテムを紹介します。なお選んでいる過程の一部は、それぞれのアイテムの中にちょこちょこ書きました。

まずは「おまけ」の材料から。なおこの「おまけ」は、「DAISOに行ってみて材料が揃えばつくろう……」くらいに考えていました。店内を見てみて、なんとかなりそうだなと思ったので、つくる方向で材料を購入。

これがどんな「おまけ」になるか、わかりますか? さしてむずかしいものではないので、察しのいい方は材料でピンとくるかも。

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・10個セットの細マステ:色合いが好み、かつ今回の本の表紙であるかぼちゃ色も入っていて、見つけたときに「おー、これええやん」て声でました(ひとりです)。少量にしても、10柄で100円とかおそろしい時代だ。

・1cm幅マステ2種:家には昔買ったマステもあったのですが、今回の商品の雰囲気にあわせてやさしげな色合いのものを購入。

・色画用紙:ほんとはハンズで触りながら選びたかったんだけどなー、と心の中で未練がましくつぶやきながら画用紙売場をさまよいつつ(笑)。もっと厚手のクラフト用紙を探していましたが、なかったので画用紙で妥協。切る工数が少なくなるよう、予め小さいものを選びました。原色だけじゃなくて、淡い色展開のものがあったのは嬉しいポイント。「暖色系」と「寒色系」があって、個人的な好みは寒色系なんですが、今回は愛をお届けしたい(重た)という主旨から、ほっこりできそうな暖色系を。

・段染の紙ひも(ペーパーヤーン):ラッピング用品コーナーで単色の紙ひもを見つけて「うーん、これにするかー」とカゴに入れたあと、まさかの毛糸売り場でこの紙ひもを見つけ、色のゆらぎが気に入って即浮気しました。いや、これラッピング売り場に置いたほうが売れるんじゃ……。でも説明みたら、帽子やバッグを編むのにも使えるそうな。なるほどー。


次に、ラッピング・梱包の材料はこちらです。

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・筒状のラッピングペーパー:これは以前も使ったことがあって、頭の中に最初からイメージとしてありました。のっぺりじゃなくすじが入っているのがちょっとした雰囲気を醸してくれるので好きです。切るのが面倒くさいけど、70×150cmでたっぷり使えるのでコスト的にはよし。ええ切りましょう切りましょう。拡大するとこんな感じ(↓)。質感は片面さらさら、裏面つるつる。このすじのちょっとしたニュアンスがよき。

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・クラフト両面ちよがみ:これは最初は予定していなかったのですが「なんかもうちょっと色味がほしいなー(この時点では使い方はぼんやりと"巻こうかな”くらいしかなかった)」と思ってうろうろしていたとき、折り紙コーナーで発見。色合いと柄が好みジャストで即カゴ入れ。しかもリバーシブルで8つの柄が楽しめるという。大好き。なおワックスペーパーの折り紙などもあってちょっと迷ったんですが、本にはさらっとした素材がいいかなと思ってこちらに。お菓子とか包むにはワックスペーパーのがよいかも。

・紙ひも:この手のシンプルな紙ひもは好きでもともと家にもありましたが、なくなりそうだったので購入。これは梱包用のビニールテープなどが置いてあるコーナーにあることが多いです。今回もそこで迷わず発見。


では、これらの材料がどうなっていったのかをご紹介したいと思います。いや、そんなたいそうなことはしていないのですが。ただ、楽しかった。


■ 「おまけ」づくり

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1. 色画用紙をカッターで切る(今回は4cm幅にしました)

2. パンチで片隅に1つ穴をあける

3. なにか好きなものを書いたり描いたりする(わたしの絵はざんねんすぎるのでやむなく文字のみ……)

4. マスキングテープで飾り付け(はみ出たところは、カッターかはさみで注意深くカット)

そうすると、こうなる。

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そう、ささやかすぎるけれど、本のしおりです。

そんなことより机の上が乱雑すぎますね。

いや、工作してるときとかってこれでもかと散らかっているほうが「やってるー!」って感じがして楽しくなってきたりしません? しませんか。

今回はこのくらいつくりました。

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片面の文言は「まあ、ひといきつこーや」で共通なんですが、裏面は1枚1枚全部ちがうセリフにしました(今後はかぶるかも)。自分のもとにどんなのが届くか、くじ引きみたいなお楽しみ要素をつくりたくて。

今回は匿名発送システムを使うので、どれがだれに届くかなど、ほんとうにこちらもわかりません。正真正銘のランダム。そういうのが楽しい。でも苦手な飲みもの、食べものだったりしたらごめんなさい(笑)。


■ ラッピング・梱包

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1. ラッピングペーパーを、適当なサイズに切る(今回は文庫本を包むので、まず横を本の横幅を包めるような長さにカットし、その後に縦を3分割して使いました)

2. 包みたいものを包む(今回は裏面こんな感じ↓でシンプルに包みました。昔のマステを活用。これもランダムでいろんなマステを使いました)

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3. 紙ひもを巻き、結ぶ

4. 折り紙で封筒をつくる(実際はまとめて何個も折っておきました)。折り方はこちらの動画から。のりなしで封ができる形状は神。何事も先人たちが便利な知恵を公開していてくださる……。

5. 折り紙の中におてがみ(送付状・カバーレター等)を入れる

6. 折り紙封筒としおりを、紙ひもとの間にはさむ

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こんな感じになりました。

クラフトちよがみは、色味に惹かれて購入したものの、どう使うか購入時には具体的に考えておらず。そのまま巻きつけるのもありだな〜と思っていたのですが、せっかく折り紙だから「装飾」以外に、なにかしら物としての「機能」をもたせたくなりました。

一方で、カバーレターをピラッとそのまま入れるのも味気ないような気がしていたところ。じゃあ折り紙で封筒折って、中にカバーレターいれたらより「おてがみ」っぽくて楽しいんじゃない?という発想になりました。

ただの飾りだと捨てちゃう方も、封筒だったら「何かに使えるかも」ってちょっとの間くらいはとっておいてくださるかもしれない。クリップやヘアピンなどの小物を入れたり、お小遣いを包んだり、お子さんとおてがみごっこしたり(我が家は黒ヤギ白ヤギブーム中)。再利用ラブです。

なおカバーレターは先にA5で用意していたので、小さく折ると折り目が増えちゃうな、と一瞬頭をよぎりました。ただそれもまた「中学生時代に交換し合っていたヒミツのおてがみ」みたいでよしと判断(これが通じるのは同世代だけかも……。今の子は紙のおてがみ交換とかしないのかな……)。

今回は7名なので、リバーシブル折り紙をフル活用して、ぜんぶ違う柄の封筒にしてみました。どれがどなたに届くんだろう……。しおりと同様、匿名発送ならではのちょっとしたわくわく感。

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折り紙の柄と配色がかわええ……。ありがとうデザイナーさん。

7. 同じくDAISOで買ったプチプチ封筒に入れる(今回の本はちょっと厚みがあったので、余裕をもってDVDサイズを買いました。サイズはバリエーション豊富でした)

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発送自体は、BOOTHの「あんしんBOOTHパック」という発送システムを利用。これについてはこの「使ってみた記事」がわかりやすかったです。感謝。宛名書きなどをしなくてよいのはありがたいですね。

■ おわりに

「あーハンズいけないのかー(しつこい)」という思いを片隅にはじまった、今回のおまけ作りとラッピング。

でもふたをあけてみたらむしろ、100均アイテムしばりでどこまで価値を高められるかという、主婦魂くすぐられるチャレンジにわくわくしながら手を動かしている自分がいました。

あとはこれが自己満足だけに終わらず、実際受けとった方に封をあけた一瞬でも「おっ」と小さな笑顔になっていただけたかどうかだけが気がかりです。そうだったら、いいなあ……。

なおこのおまけとラッピングは、今後状況によって、すべてのご注文時におつけできるとはかぎらないことを書き添えておきます。ただ、前回つくったぶんがまだ少しありますし、すきま時間に気分転換兼ねてちょこちょこと増産しつつ、体力のゆるすかぎりは可能なかぎり、対応してゆきたいです。

また、今回はラッピング編でしたが、また時間をつくって本自体の制作編もまとめておきたいなと思っています。新たな知見というよりは、すでにWebのあちこちに先人たちのすばらしい知恵が無数にちらばっていたので、「まったくの初心者でもこれをたどればとりあえず本ができる」みたいな総リンク集のようなものをつくっておきたいなと。もうね、先人たちがほんとうにすばらしかったので。次回本作りするとしたら、わたしたぶんもう1回同じことを逐一調べると思うので、少なくとも自分の役にはたつなと。

さて、ここまでお読みくださってありがとうございました。

いっちょ応援してやるか!と気が向いた方がもしいらしたら、ショップページからご購入くださったらうれしいです。なお発送は7日以内に対応いたしますので、どうか、気長に、おおらかにお待ちください……。何卒。

ではでは、今日も、よき日をー。

(おわり)

【追記】このnoteを下書きに入れている間にも、初回発送分の方から続々と到着報告ツイートが…! よそのお宅の机の上や、お子さんの手に持たれている本を見て、予想以上に「どこかの日常の一部として溶けてゆく」ことに心がふるえました。ものが届くって、やっぱ、ロマンだなぁ。

あの封筒、あそこにいったんだな〜とか、答え合わせができたり、できなかったり。そのゆらぎがまた心地よくて。

しかもなんと、おひとかたはすでにnoteまで書いてくださった……。

あー。ことばにならないな。

なにがうれしいって、読んで終わり、じゃなくて、そうやってご自身の思い出がひっぱりだされたり、ご自身の暮らしがより楽しくなったりしてゆくというところ。本は自分をみるきっかけにすぎない。「自分の記憶や感情を味わいながら読みたい」のひとことがほんとうに、うれしかったです。

みなさま、ありがとうございます。心から。

これからも、たんたんとゆくよ。

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書き撮り編むひと@福岡。熱くも冷たくもない常温の日常エッセイを集めた定期購読マガジン『とるにたらない話をしよう』運営中。#夜更けのおつまみ コンテスト ポプラ社賞。3歳児に親育てられ中。フリーランスで執筆・編集・撮影・広報サポートなど。読み方はおなかぽこ。
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