とある妊婦の脳みそ【4】人はいつも自分の目線でしか世界を見られないものでして
ひとり暮らしをしていたとき、テレビは持ってすらいなかった。
当時は毎日仕事に追われてPCに向かっていたから、休める時間に“画面”を見たいと思わなかったし、インターネットさえあれば事足りていたので何も不自由は感じていなかった。
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その生活から一転。
結婚を機に仕事もひとくぎりつけて遠方へ引っ越し、部屋づくりをするなかでテレビも購入。
妊娠がわかったのは、ようやく引っ越しのごたごたや部屋づくりを終え、これから新しい仕事の獲得に動いていこうかな、というタイミ