2010年2月18日

忘れもしません11年前の2月18日

バンクーバーオリンピックフィギュアスケート男子フリーの日。私の男子フィギュアスケートの原体験となった試合です。

後に当時のことをiPodにメモしていて、久々に読み返し急にデータが消えたら嫌だなと思いここに残すことにしました。

当時高校生なのもあり途中途中多方面に失礼だったりメモなので文章が稚拙ですがご了承ください。

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ちょうどテスト期間で午前授業でした

家に帰りTVをつけるとバンクーバー五輪フィギュアスケート男子FSが生中継されていました

ちょうど小塚くんが演技後のインタビューを受けていました

(ああ小塚終わっちゃったのか)

あとの日本選手2人を応援しよう とインタビューを聞きながら昼食の準備

「メダル期待できるのってフィギュアスケートぐらいだよなあ」とか思いながら見続ける

「トリノの時みたいにメダル1個とかになって欲しくないなあ」

が頭によぎり

ランビの椿姫をながら見して面白いなとかライサの火の鳥の歓声聞いてやばいなと思ったり

初めて男子の試合を見てわくわくしてる自分がいるのがわかった

昼食食べ終えて片付けもせず織田くんの出番を待ち顔を見てちょっと緊張してるかなと思い祈るようにして見る

3A転倒とかして頑張れって声が出る

 

・・・靴紐?

 

今日初めて試合見たのに五輪なのに靴紐切れるってなんだよ

こんなことあるのかよ

意味がわからんよ 失格なの?

お客さんが戻ってきた織田くんを温かく迎え演技再開

手拍子と演技後の拍手にほっこりし織田くんの表情見て切なくなる

お疲れ様でした

そして髙橋大輔登場

日本男子初のメダルの期待がこの男に一気にかかる

私もなんとか獲ってくれと祈った

今までになく緊張してきて携帯の2ch実況見ながら吐きそうになっていた

もう見たくないと思った

でもリンクに入った大輔さんの表情は落ち着いてるように見えて

さすがトップアスリートだななんて思ってたら最初のポーズがアップに

 

手震えてる・・・

 

やっぱりトップアスリートでも緊張するんだな

それ見て私の緊張さらにUP

でも演技は見たい

始まった

道の最初のTpの音と共に大輔さんが起きる

起きたら手の震えなんかどこへやら 私はすぐに大輔さんの世界に引き込まれた

最初のジャンプは4回転

コケた しかも思いっきり

ルールを知らない私は正直終わったと思った のも束の間

立ち上がり滑り出した大輔さんは笑っているように見えた

私はなんでこの人思いっきりコケたのに笑ってるんだ とますます引き込まれたそして武史先生の「まだまだこれからです」に救われた

その言葉の通り大輔さんは次々とジャンプ、スピン、ステップをこなしていった

初めて見た大輔さんの演技はとても幸せそうで気持ち良さそうに見えた

身体全身を使って指先までもが音と一体化していた

自分が演技にどんどん入り込んでいるのがよくわかった

最後のslstは間違いなく今日一番の感動だった 心の底から込み上げるものがあった 目に涙が溜まった

気づけば私はTVに噛り付いていた

なんだろう言葉にできないこの初めての感覚

まさに魅せられたというか

体が宙に浮いているような感覚

もう順位なんてどうでもよくなった

この演技を見ることができてそれだけで幸せだった

スポーツでこんなに感動したのは初めてだった

この人のスケートをずっと見ていたいと思った

怪我をしていたことはこのとき初めて知った

メダルが決まり武史先生の「自分のことのようにうれしい」を自分の記録抜かされたのに声震わせて言ってたのに心打たれ

結局表彰式まで見て表彰台の大輔さんのへの字口を見て今まで流さず堪えていた涙が一気に溢れた

その顔はズルいよ って言いながら号泣 我ながらキモい

この日はずっと忘れない

すべての世界が変わった

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なかなか酷い文章だけどこれを読むと一気に当時の自分に戻ります。

あの時テスト期間じゃなかったら、TVをつけて違うチャンネルだったら、今の自分はいないのかもしれないと思うと不思議な偶然だったなと思います。

ちなみに当時は某掲示板に入り浸っていたので本当は「こづ」「殿」「テケ」と書いていましたがそこは修正させてもらいました(笑)

この日を機に私はどっぷり髙橋大輔沼に堕ち、石川三知さんのサポートっぷりを見て憧れ、同じ資格を取りました。(仕事の分野は違いますが)

自分の人生において大輔さんの存在がそれだけ大きいんだなぁと思うとともに、11年経った今も新しい姿を見せ続けてくれていることが本当に幸せでありがたいことだなと。

(正直言うと心穏やかに今日を迎えられなかったのが何とも腹立たしい、うん)

この先の10年はどんな姿を見せてくれるだろうか、どんな道を歩むだろうか、そう思わせてくれる推しの存在はいつだって大きいです。(終)

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