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【レポート】『乱気流時代のセルフマネジメント〜何をもって憶えられたいかを考える〜』


渋沢ドラッカー研究会 オンライン講座「ポケット大学」
【上田惇生記念講座 第4弾】

『乱気流時代のセルフマネジメント〜何をもって憶えられたいかを考える〜』

2020年12月5日(土) 20:30〜22:30 開催
講師:国永秀男氏
1962年生まれ。経営コンサルティング歴30年超。株式会社ポートエム代表取締役。
生前、ドラッカー教授を毎年訪ね、直接アドバイスを受ける。
「正しいマネジメントの導入こそがエクセレントな企業をつくる」と主唱し 、経営理念の確立やトップマネジメントチームの構築、あるいは経営戦略の策定まで、経営者と膝詰めで作り上げる親身な指導に定評がある。
ドラッカーマネジメントを体系的に学び、実践できると参加者から高い評価を得ている。
常に使命を持って、この場に生き、ビジョンを体現する企業や組織がもっともっと増えてほしい一心から、自ら学び続け、コンサルティングや執筆、講演活動を続けている。

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(告知文)
私が13歳のとき、宗教の先生が教室のなかを歩きながら、生徒一人ひとりに「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこう言った。「いま答えられるとは思わなかったよ。でも、50歳になって答えられないと問題だよ。人生を無駄に過ごしたことになるからね」 『非営利組織の経営』より


ドラッカー先生が「乱気流の時代」と呼称された、変化の激しい困難な時代に私たちは生きているのだと思います。
 
このような時にあって、自己自身をいかにマネジメントしていくのか。
そんな大きな課題に向き合うときの、指針・手がかり・思考の枠組みについて国永秀男さんにお話いただきます。
 
ドラッカー教授の数少ない日本の教え子であり、上田先生とも親しかった国永さん。
このドラッカーマネジメントの優れた考え方の中に、上田先生のご足跡もまた確かに残っています。
国永さんのお話は、一般で聴ける機会はあまり多くありません。
この機会にぜひご参加ください。 (動画・非公開)

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【講座メモ】

経営の真髄=幸せの創造

“働く人もニコニコ、お客さんもニコニコ” by上田先生

<2つの目標>
・包丁は毎日研ぐ (自分を高める努力はいつも)
・日々する仕事を楽しんでいるか

<楽しむコツ>
1、その仕事が大切だと思っているか
2、成果が上がっているか
3、仕事を通して自分の成長を実感できているか
4、協力関係があるか

現代は乱気流の時代
1、変化が常態の時代に入った
2、変化はコントロールできない
3、できることは、その先頭に立つことだけである
4、変化をマネジメントする最善の方法は、自ら変化を作り出すことである
5、知識社会

ドラッカーさん
「今、脅威に感じてることは何?」→「それを機会に変えるには?」
=チャンスと捉える


<知識とは何か?>
1、専門家すればするほど、価値が高くなる
2、専門知識1つだけでは価値がない
  専門分野だけになると視野が狭い。自分の専門、誰に使ってもらったらいい?
3、最先端の知識は人についてる (暗黙知・形式知)
それが価値が強い
4、最先端の知識ほど、早く古くなる 
 外科の世界は1年で知識古くなる


<知識労働者>
1、使命がないといけない
2、最高の機会を提供をする
3、急速な変化に対応できる仕組み (体系的な廃棄、迅速な変化に対応するための分権化、)

自分の仕事から目をあげて誰が何を必要としているか
その人にどうやって提供するのか
自分の知識・専門性を常に最新、最先端のものにしないといけない
セルフマネジメントは何のため?
自分の仕事をする・・・誰かのためにどう自分を使う?


<マネジメントとは>
1、人が共有する目的に向かって共に働くための方法である
2、マーケティングとイノベーションによって「顧客を創造する」活動である
3、人の強みを発揮させ、弱みを無意味なものにし、人が共同して成果を上げられるようにすることである
 「この人は何ができるのか」「誰かの弱みをカバーできることは?」


<マネジメントを学ぶ重要性>
マネジメント力の差が大きな違いを生む
 「計画と実行を分けてはいけない」←能力じゃない。知識!!!!


<何を学ぶべきか>
1、知識労働者の生産性向上(自らをマネジメントする)
  100年前から50倍!50人の仕事が1人でできる現在
  方向付け!


ドラッカー5つの質問
1、使命は何か   ←方向付け


自分を変えずに成果をあげたリーダーはいない
「何をもって憶えられたいか」
・どんなところで働いて、どんな貢献を成し遂げて、どんな成果を上げて、どのように評価してもらいたいか  「成長することによって、誰にどんなことで喜んでもらいたいの?」
・わからない時は「明日お客さんに何をもって憶えられたいか」

1、社会は何を求めているか 求められていることいっぱいある
2、自分の強みはなにか
3、その強みを使って社会が求めていることの何に応えるのか
4、信念をもってやれることか


<フィードバック> 強みを知るには?
1、成果が上がったことは?(実績)
2、よく人に褒めてもらったことは?
3、すごく熱中できたこと、気分。時間を忘れてできたこと
  (職業人生で一番幸せだった時何をしていた?)
4、最も誇りに思うスキルは? なければもっと得意になりたい分野は??

強みは見極めたら、強みを生かせる場所に配置する!
自分はどこにいるべきか?強みを発揮できる場所は?

そうは言っても強みがワカラナイ・・・
→一緒にいる人に聞いてみる
・どのような強みがあると思うか
・その強みを使ってどんな貢献ができると思うか、どのような仕事が合っていると思うか
  ↓実際にやってもらうと・・・
「本当にそれ強みなのかなー?」ってなる。(すごくナチュラルにできるから)

●自分のワークスタイルを理解する
学習のスタイル、学び方は人それぞれ
インプット、アウトプット
仕事の協働スタイル(誰とどのように働くのが向いているのか。人と組むのがいいのか、単独がいいのか)
一番自分がムリしない方法で。
上司は部下をコピーにしない

●どんな貢献をするのか
1、組織全体の成果をあげるために、何が課題なのか、自分の仕事に何が求められているのか
2、自分の仕事の成果をあげるために、今何が必要か、それは組織全体にどのような貢献をもたらすのか

「貢献は幸せになれる」 幸福学

運のいい人と悪い人の違い
→配慮する範囲の差

●チームワークとコミュニケーション
・相手を知らない、知らされない
・共に働く人を理解する
・成果を上げる秘訣→知ること
=協力し合う!

人は誰でも貢献したいと思っている!

誰のために?
仕事を楽しむ!!

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