苦戦を強いられた今季、注文してくれたユーザーさんに提案された、3つの選択肢。 ー海苔漁師・藤川さんー
平年よりも高い気温が続いた今年の秋を経て、東京ではようやく寒さを感じるようになってきました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
ポケマルでも、冬の訪れを感じる生産物が続々と出ていますが、今のこの時期、実は海苔の旬でもあります。
中でも、有明海に面する佐賀県で藤川直樹さんが作る佐賀海苔は、口溶けが最高の絶品!
全て漁協に出荷しているけれど、特別に「我が家の焼き海苔をお裾分け」という名目で出品していただいている、ポケマルの大人気商品です。
(過去の藤川さん紹介記事はこちら↓)
毎年、10月下旬頃に種付けを行ってから、11月に収穫される秋海苔。
12月中旬から始まる発送に先立って、注文ページが立ち上がりました。
今年もこの季節がきたか!チャンスを逃すまい!と、多くのユーザーさんから注文が続々と入ります。
しかし、状況は一転。11月末、皆さんに届いた藤川さんからの連絡には、このような内容が綴られていました。
佐賀海苔は季節相応の冷え込みと山・川から流れてくる栄養分のもと美味しく柔らかい海苔になる。
今年は種付けまで順調に冷え込んでいい海況で養殖ができそうだったが、その後の晴天続きと11月らしからぬ高気温のため水温が下がらなかった。
また有明海の栄養塩が非常に少なく、海苔の成長途中で栄養失調になってしまった。
寒波を待っていたが、自然には勝てなかった。
例年のような柔らかく口溶けの良い海苔が採れていない。
ご注文いただいているお客様に今年の秋海苔を提供するのには正直物足りなさを感じている。
と、非常に丁寧な状況説明。そして藤川さんからの3つの提案が提示されます。
このメッセージを受けたユーザーの方々からはどのような答えが返ってきたのでしょうか?
ドキドキして待っていた藤川さんのもとには、たった半日経った頃には、既に多くの返信が返ってきていました。
他にも、
「どんな違いがあるか気になるので、秋海苔を買ってみます!」
「心苦しいですが、藤川さんの納得いく海苔が冬にできるかもしれないことに期待と応援を添えて、②の一旦キャンセルします。」
とさまざまな声があったようです。
また、藤川さんの丁寧な説明に感謝し、遠く離れた生産現場を想うメッセージも多く見られます。
全国各地の一次産業の現場が、それぞれ異なる影響を受けていること。
環境の変化に対して、大事に育ててきた食べものを私たちの食卓まで届けられるよう、生産者さんが日々懸命に対応していること。
こういった点を理解し、想いを馳せることができるのは、生産者さんとの継続的な関係性あってこその所産なのかもしれません。
藤川さんご本人は、これを受けて、以下のようにおっしゃっていました。
今回は、藤川さんと、藤川さんが作る焼き海苔のお裾分けを心待ちにするユーザーさんとの双方向のやり取りから、なんとも”ポケマルらしい”関係性を紹介しました。
藤川さんの冬海苔出品は、12月中旬を予定されているとのこと。
冬のお供にぜひご検討されてはいかがでしょうか。
◆藤川直樹 さん| 海苔養殖
過去の紹介記事
(執筆:雨風太陽PR・三輪)
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