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どんな風に育つの?調理法は?雨風太陽スタッフ「自然薯」収穫体験レポート@岩手県一関市

「自然薯」(じねんじょ)って、食べたことがありますか?

都内のスーパーでは滅多に出会うことができない、珍しい食材です。

山芋や長芋のようにすってみると、その圧倒的な粘りの強さに驚いてしまう方もいるかもしれません。古くから漢方として用いられ、滋養強壮や疲労回復に効果があるとも言われています。

そんな自然薯、どんな風に育つのか、どうやって収穫するのか、どんな調理法があるのか…知らない部分がたくさんありますよね。

12月初旬、雨風太陽スタッフが岩手県一関市・阿部恵理子さんの農園を訪問しました。

農園で自然薯の栽培を行う阿部さんは現地に足を運んだスタッフを温かく迎え入れてくださり、栽培、収穫方法などについてもいろいろとお話を伺うことができました。

地中にはパイプが!自然薯の栽培方法

自然薯の畑の畝(うね)の中には、なんとパイプが連なって埋まっているそう。自然薯はそのパイプの中で長く長く育っていきます。

土の中からパイプを掘り起こし、中から自然薯を取り出します

ちなみに、パイプの中の土は肥料不使用。ここに栄養が含まれていると自然薯がうまく育たないのだとか。ですがパイプの外の土は栄養が必要なため、こちらには肥料を使用します。土が二層構造なので手間がかかり、とても大変なのだそうですよ。

畑には白マルチが張られています。これは地面の温度上昇を抑えてくれる効果があるそう。

地面が熱を持たないように白マルチが使われていました

自然薯は春に種芋を植えてから掘るまで地中のパイプの中で育つため、成長具合を見ることができません。参加したスタッフからは「掘るまではどのような成長を遂げているのかわからないので、立派な自然薯が現れた瞬間の感動は大きかったです」という感想もありました。

すりおろすだけじゃない!自然薯の調理法

みんなで自然薯を収穫し、発送用の梱包作業をお手伝いした後は、実際に自然薯を使ったお料理をいただきました。

自然薯を調理する時は、水洗い後に皮部分を火であぶっていきます。こうすることでひげ根が除去され、食感が良くなります。その後おろし器でおろし、すりばちですっていきます。味噌を使って味付けするのが恵理子さん流だそう。

強い粘りが特徴の自然薯

自然薯は、すりおろさずに食べるという方法も。ぶつ切りにした自然薯に火を通すとホクホクとした食感になります。汁物に入れて食べるのもおすすめだそうです。

スタッフも大絶賛!すりおろさない自然薯

生産者さんの気遣い・人柄を知ることで食材の魅力も増す

現地を訪問したスタッフは自然薯が手間暇をかけて育てられている背景はもちろん、恵理子さんの心配りにも感銘を受けたようでした。一部感想をご紹介します。

「遠方のお客さんには丁寧に手紙を添えたり、ご贔屓にしてくれる東京の飲食店には初物の自然薯を持ってお店を訪問したりと、お客さんとのコミュニケーションをとても大切にされる方だった」

「手書きのメッセージを添えられたり、一つ一つ断面を確認したり、ここでも恵理子さんの丁寧な作業が節々にあり、現場に行かないと知らないことばかりでした」

どんな場所で、どんな思いで努力されているのか、そういった背景を知ると食材の魅力がぐんと増しますよね。食べものの裏側を知ること、ポケマルを運営する私たちが大切にしていることの1つです。

後日、社内の有志で阿部さんの自然薯を購入し、オフィスのキッチンで調理をしてランチ会も開催。愛情たっぷりに育った食材をみんなでおいしくいただきました。

題して「自然薯de滋養強壮ランチ」!

恵理子さんは東北食べる通信にも取り上げさせていただき、そこからポケマルにも新規登録をしていただきました。恵理子さんの畑で手間暇かけられて育った作物が、ポケマルを通してより多くの方々のもとに届くことを私達も楽しみにしています。

(執筆:PR 西宮)


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