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半農半エンジニア、移住先ではじめた新たなライフスタイルー海老芋生産者の増宮雄一さんー

当社では「都市と地方をかきまぜる」というミッションを掲げ、都市と地方、生産者と消費者などの分断を埋めるために企業活動を行っています。

その”かきまざった”よい例となったのが、現役のポケマル登録の生産者さんである海老芋農家の増宮雄一さんです。増宮さんは今年の2月から、ポケマルの運営スタッフとして入社されました🎉

今回、そんな増宮さんがどのようにして、ポケマルの生産者そしてスタッフとして、両輪で進めていくことになったのかご本人に聞いてみることにしました。




増宮さんは、23年ほどエンジニアの仕事をしながら生活してきた東京を離れ、2020年に静岡県磐田市へ移住、1年間の研修を経て、2022年から海老芋農家として就農をスタートさせました。

移住をしたきっかけは?

若い頃から、40代からは好きなことして生きていきたいなぁという漠然とした思いがあって、子供達も社会人になって子育ても終わり、いざその時が来た感じだったのがベースにあります。移住先で年老いた自分を想像した時に一番しっくりときたのが農業でした。

そう話してくださった増宮さん、長く勤めた東京でのエンジニアの仕事に区切りをつけ、移住フェアでの出会った静岡県磐田市へ拠点を移し、新たな生活をスタートさせました。

移住の決め手となったのは?

1. 就農するための研修制度と補助金があったこと
2. 自然が豊かで都会過ぎず、田舎すぎずなところ
3. 市内に大企業があることでの街としての経済的な安定が見込めたこと

移住フェアのブースでたまたま出会った土地でしたが、実際に訪れてみたら、海もあり山もありで、いい塩梅の田舎街といった雰囲気でした。さらに、コロナ禍となっていく2020年3月頃の話だったので、今後社会情勢がどうなるかわからないなら、やりたいことをできるうちにすぐにやろうと決めてその年の7月には移住してしまいました。

パンデミックの自粛期間中に移住を考えた方も多いのではないでしょうか?
増宮さんもまさにそのひとりです。

磐田市の魅力を教えてください!

1. (理由にもありますが)自然が豊かで都会過ぎず、田舎すぎずなところ
2. 隣が浜松という大きめの都市がある
3. ご当地キャラの “しっぺい” が可愛い
4. 大阪と東京の中間地点で、どちらにも同じくらいでアクセスできる
5. 美味しい海老芋が安く買える(^^)

ご当地ゆるキャラのしっぺいくんも気になります👀


これまで農業との接点はありましたか?

全然ない状態でした。だからこそ、この年齢になるまで「農家になる」という選択肢がなく、なれるとも思っていなかったです。
ただ、ものづくりは昔から好きだったので、農業もその一つだと感じるようになって・・・。
ど素人が農家になるという選択肢もありなんだということに昨今のちょっとした農業ブームをメディアを通して知り気づいたことと、あとは、ただひたすら好奇心だけで突き進みました (^^)

新規就農で苦労したことはありますか?

農業経営者として経験がゼロでスタートするので、未来に対する不安が強くて結果が出るまで、ずっと不安感との戦いでした。
あとは、人手をどうやって増やすかというのが課題として常にあります。
(生産性を上げるために人手を増やしたいのですが、働いてくれる人に対して魅力的な条件を出すのが色々と難しいのです・・)

新たな挑戦、とても不安だったと思います。農業の魅力やリアルな部分をぜひ増宮さんに発信していただきたいですね!

ポケマルの生産者として登録した理由は?

地元の特産品でもある海老芋を育てているのですが、まだ全国的には知られていない野菜ということもあり、オンライン販売で知ってもらう機会を少しでも増やせればと思いポケマルの利用をはじめました。

ポケマルへ入社したきっかけは?

農業始めたばかりの自分が農家として成長していくためには、たくさんの失敗を積み重ねる必要があると思っています。
昨今の社会情勢が急激に変化していく中で、「守りの姿勢」にしてしまうと成長機会を減らしてしまうし、いつまで耐え忍べばいいのかも不確定なので、ならば、思い切って農業を失敗しやすくする環境を作ろうと思い立ちまして、半農半DXに切り替えることを考え始めていた時にポケマルのことを知り、これなら、エンジニアと農家、両方の経験を活かせて、農業経営の未来を創ることにも繋がりそうだな!と希望を感じたことです。

ポケマルのユーザーさんとのやり取りでこれまで印象的だったこと

移住フェアを通じて同じ市内で研修を受けていた人が他にもいたのですが、そのうちの一人が、うちの海老芋が美味しいという噂を他の人から聞きつけて、実際にポケマルを通して購入してくれたことがありました。意外な繋がりを感じました。

農業とエンジニア業のバランスの取り方について教えてください

農業は体動かしてることが多いので、体力ベース&反復作業ですが、エンジニアはデスクワークで頭ばかりを動かす時間がほとんどなので、農業では体を使い、エンジニア業では体を休めてみたいな感じで、意外とバランスがいい気がしてます。

〜ある晴れた日のタイムスケジュール〜  
1. 朝 は 農業  
2. 日中は エンジニア業  
3. 夜 は次の日の段取り考えたり、準備したり、事務作業

都会での暮らしと比べてどんなことに変化を感じますか?

地域の人との距離感が段違いです!
東京だと近隣の人は基本的に(割と近い将来)引っ越したりしていなくなるので、人間関係構築しようとする人が少ないように思いますが、地方だとずっとその土地に暮らしてる人が大半なので、ちゃんと人間関係作ろうとしている人に出会う機会が多い感じがします。(=長く付き合えないような理由になることについては、東京のように“無関心“にはなりにくい雰囲気なのかも)それで結果的に、人と話す機会(特に井戸端会議的な突発的な会話)が増えました。

・・・

生産者そして、エンジニアとして思うこと

多くの農家さんはもっと収益を上げたいと考えていると思います。ただ、販路拡大するにも営業にかける時間は農家の片手間では本当に限られますし、営業スキルを磨いていく時間も労力も資金面も足りません。だからこそ、ポケマルのような販売手段があると、限られた中でできることが増えると思っています。

生産者側が苦手な分野を無理して頑張るよりも、得意分野の人たちと繋がっていく方が、多くの人の満足につながっていくと思いますので、
ポケマルというオンラインマルシェがそういう繋がりを増やすハブになっていくと良いと思います。

半農半DXというライフスタイルを送る増宮さんのご紹介いかがでしたでしょうか?ぜひ、これから移住を考えている方のヒントにしていただけたら幸いです。


関連リンク
♦︎ ポケマル 増宮雄一 | まんぷく農園
♦︎ Twitter 増宮雄一@まんぷく農園

(執筆:雨風太陽 PR 井上)



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