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#ポケットおきて 応援メッセージVol.03|Monochrome Circus/坂本公成+森裕子(京都)

札幌には2018年から’22年にかけて5回ほどWSや公演、地元のダンサーや俳優達との共同制作の機会があって、その度に10日から3週間ほど滞在している。そんな滞在制作の機会にポケット企画を主宰する三瓶竜大君とも一緒に仕事をする事になった。札幌の舞台芸術界の特徴として演劇人が積極的にダンスに関わっていること。またダンサーが演劇に積極的に関わっていることが挙げられると思う。特に若い舞台人にその傾向が顕著だと思う。三瓶君もそんな札幌の風土の中に育って両者の行き来を積極的に推し進めている一人だ。札幌を代表するダンサーの一人である河野千晶さんが出演していることも注目の舞台である。きっと身体性の高い舞台を観せてくれるのだろうと期待している。地理的な理由からそれぞれ目に触れる機会の少ない札幌と関西の舞台芸術だが、それぞれの地域性を活かした豊かな舞台芸術の土壌が息づいているのは確かだ。今回のポケット企画の遠征でそうした地域間の交流が促進されればと願っている。

Monochrome Circus/坂本公成+森裕子(京都)
京都を拠点に国際的に活動するコンテンポラリーダンスカンパニー。リヨン・ビエンナーレ(仏’00)、SI Dance Festival (ソウル、’09)、別府現代芸術祭「混浴温泉世界」(’09)瀬戸内芸術祭(‘10)、鳥の演劇祭(’12)、i-dance Festival(台北、’14)など、ヨーロッパやUSA、そしてアジア十数カ国ほか国内外で作品を発表。 真鍋大度、藤本隆行、山中通、grafなどとコラボレーションを行う。坂本公成は、平成13年度京都市芸術文化特別奨励者。‘02年ACCの助成を受けNYに研修。平成19年度京都市芸術新人賞受賞。2018年から2022年にかけて札幌のコンタクト・インプロヴィゼーションユニット「micelle」の招きで数度に渡り札幌に滞在。若手の舞台人とダンス作品の創作・発表に取り組む。2023年は詩人の和合亮一氏とのコラボレーション作品や、カンパニー結成33周年記念公演を予定している。