ひとり芝居
カウンセラー仲間に誘われて、お芝居を見てきた。
円頓寺のバーの奥にある定員25人の小さな芝居小屋で。
1本目は、父、娘、父が再婚を考えている相手の女性、その3人のある一日だ。
設定だけでいたたまれない感じがして、もしや喜劇?と思っていたが、とてもシリアスな、それぞれの感情が行き交うお芝居だった。
子どものころ「パパと結婚する」と言っていた娘。
どうしても結婚したいわけじゃないけど、籍を入れようと思っている父と女性。
それぞれが、あなたはどう思う?と言うのは、相手の気持ちを尊重しているようで、自分の思いを隠している。
そんな3人のやりとりは、感情移入もあっちへこっちへ。
終演後、一緒に行った仲間4人の感想は、最後の一言をどうとらえるかなんて、カウンセラー的だなと思った。
そして2本目は、さっきは遠慮がちな女性の役を演じていた山口未知さんの一人芝居。
いきなり心を掴んで揺さぶってくる、痛快なおばあちゃんだ。
演技というより、憑依してるようで。
それも、客席のちょうど真ん中にいた私と友人に目線を合わせて話してくるので、視線がバッチバチ。
自分に話しかけられてるようで、「右を見て!坂本さんのお宅よ」と言われると、見ないといけないような、いや、つい見てしまいそうだった。
アフタートークのお茶の時間は、役者さんとそんなお話もできて楽しかった。
週末は1日2公演で、ほぼ満席とのこと。
映画と同じで、大々的に宣伝する作品が良いとは限らなくて、小さな芝居小屋の熱い時間だった。
違う駅に向かう仲間と別れひとり歩きながら、あ、今夜の夕ご飯(今気づいたように)、何もない…。
開演前にお好み焼き食べたけどね、私は。
夫に連絡すると、仕事終わりそうだと言うので、深夜の夕ご飯に。
最近気になっていた「もぶ汁」で締めて帰ってきた。
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