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今年の秋季3歳限定G1を考える(2)

秋季3歳限定G1の展望編、今回は菊花賞について考えてみます。


昨年の3歳クラシックで一貫して行われたこと

今年の3歳クラシックを整理 - 3歳牡馬路線(2) - でも触れましたが、昨年の3歳限定G1は最後の馬齢重量規定で行われ、このような一貫したレース結果が産み落とされました。

弥生賞・1着馬→皐月賞・2着馬
弥生賞・1着馬は皐月賞に直行
弥生賞・2着馬は皐月賞・7着

皐月賞・1着馬→東京優駿(日本ダービー)・2着馬
皐月賞・1着馬は東京優駿(日本ダービー)に直行
皐月賞・2着馬は東京優駿(日本ダービー)1着

東京優駿(日本ダービー)・1着馬→菊花賞・2着馬
東京優駿(日本ダービー)1着馬は菊花賞に直行
東京優駿(日本ダービー)2着馬はセントライト記念2着→菊花賞・3着

さて今年の3歳クラシックは?

同じ視点で今年をみてみます。

弥生賞・1着馬→皐月賞・2着馬
弥生賞・1着馬は皐月賞に直行
弥生賞・2着馬は皐月賞・5着

皐月賞・1着馬→東京優駿(日本ダービー)・2着馬
皐月賞・1着馬は東京優駿(日本ダービー)に直行
皐月賞・2着馬は東京優駿(日本ダービー)6着=1着同枠

ここまで見た目は昨年と同じことが繰り返されているようにみえます。
しかし昨年と今年には違いがあるのです。
もう一方の連対馬について書いたのはそのためです。
もう一方の連対馬つまり2着馬について次走を確認しておきます。

●弥生賞・2着馬
2023年 次走 皐月賞・7着(ダービー優先出走権なし)
2024年 次走 皐月賞・5着(ダービー優先出走権あり=1着同枠)

●皐月賞・2着馬
2023年 次走 東京優駿・1着
2024年 次走 東京優駿・6着(=1着同枠)

●東京優駿(日本ダービー)・2着馬
2023年 次走 セントライト記念・2着
2024年 次走 天皇賞秋・?着

菊花賞を展望する

連対馬の次走が昨年から異なっていることがわかると思います。
しかし菊花賞路線は決定的に異なっています。
先日東京優駿(日本ダービー)連対馬の秋のローテーションが相次いで発表されましたね。

東京優駿(日本ダービー)・1着馬 ダノンデサイル   菊花賞へ直行
東京優駿(日本ダービー)・2着馬 ジャスティンミラノ 天皇賞秋へ直行

東京優駿(日本ダービー)・1着馬は昨年と同じく菊花賞へ直行しますが、東京優駿(日本ダービー)・2着馬は古馬と対戦することになり、別々の道を歩むことになります。
東京優駿(日本ダービー)1着馬のダノンデサイルは菊花賞では連対できないと考えています。

ダノンデサイルが連対できないと考える理由はもう一つあります。
馬齢重量の変更に伴うレース規定変更は、じつは菊花賞には及んでいない、つまり菊花賞は昨年も今年も馬齢57kg戦で行われているからです。

馬齢重量の規定変更

あと注目すべきは3歳9月まで馬齢重量が56kgから57kgに変更されている点です。
菊花賞トライアルが皐月賞、ダービートライアルと同じ斤量になったわけで、菊花賞トライアルは、皐月賞トライアルを再現してくるかもしれません。
この点にも注目したいですね。



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