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今年の3歳クラシックを整理 - 3歳牡馬路線(1) -

今年の3歳クラシックの整理・第二弾、牡馬路線の整理です。
3歳牝馬クラシックに関する整理・第一弾はこちらを参照。


桜花賞を踏まえて皐月賞を予想

さて桜花賞の結果を振り返ると、「阪神JF連対馬を桜花賞連対馬に再度起用」ということをやってきたわけですね。
「直行してきた同一グレード・同一競馬場・等距離2歳G1連対馬を桜花賞で再度起用」という見方もできます。
皐月賞でもおそらく同じことをやってくると読みました。
私が出した答えは「直行してきた同一グレード・同一競馬場・等距離2歳G1であるホープフルS連対馬」ということで[5]枠(09)番のレガレイラ本命

レース結果は以下の通り

1着[7]枠(13)番 ジャスティンミラノ 前走共同通信杯・1着
2着[6]枠(12)番 コスモキュランダ  前走弥生賞・1着

私の予想は見事に外れました。何を読み違えたのか?

馬齢重量に注意すべきだった。

もう一度馬齢重量の変更の表に戻ってみましょう。

主催者発表の「2024年度競馬番組等について」のPDFより抜粋

大きな見落としがありました。
牝馬はデビューからずっと馬齢重量は55㎏。
しかし牡馬は違うのです。
2歳時は9月まで牝馬と同じ55㎏ですが、10月から12月までは56kg、そして3歳は57㎏なのです。

つまり
阪神JFは馬齢55㎏、桜花賞も馬齢55㎏
ホープフルSは馬齢56㎏、皐月賞は馬齢57㎏
この違いをすっかり見落としていたのです。

つまり
桜花賞は、同じ馬齢重量・同じ距離・同じ競馬場の最上位グレードのレースである阪神JFの連対馬がいる枠を連対枠として起用した
ここまでの理解が必要だったということです。

これを皐月賞にシフトすると
皐月賞は、同じ馬齢重量・同じ距離・同じ競馬場の最上位グレードのレースである弥生賞の連対馬のいる枠を連対枠として起用した
ということになります。

1着枠[7]枠(14)番 (外)シンエンペラー 前走弥生賞・2着
2着枠[6]枠(12)番 コスモキュランダ   前走弥生賞・1着

これが皐月賞の真の姿だったのではないか。
では(外)シンエンペラーが直接連対できなかったのはなぜか?
1着馬のジャスティンミラノの共同通信杯・1着歴が重視されたのではないか?

そう考えた理由として、今年もう一つのわかりやすいレース規定の変更点として
3歳G3戦が全て馬齢戦に変更されたこと
があったからです。
つまりこの変更を象徴する馬を起用する必要があったからと考えています。

昨年の皐月賞の1着馬も規定変更ゆえに生まれた1着馬だと考えられるからです。

主催者発表の「[地]が出走できる(後略)」のPDF(2023年度版)より抜粋

昨年の皐月賞の1着馬・ソールオリエンスは前走で3歳G3の京成杯の勝ち馬だったからです。(中央競馬の3歳芝重賞1着馬という変更点を体現)
京成杯ということについては皐月賞と同じ中山芝2000だからと考えています。
ところが今年は京成杯勝ち馬のダノンデサイルは皐月賞を除外され、もう一方の関東の主場の東京開催のG3である共同通信杯の勝ち馬を使ったのです。おそらく主催者は同じことを違う形で表現したかったのでしょう。

桜花賞と皐月賞を振り返りました。
次はオークスについて振り返ろうと考えています。


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