けだるい春

気圧の上昇が激しく、私が何かしなければと焦り勝手に疲れる季節がやってきた。

冬は特に何もしなくても寒いしな、となるが春は外がこんなにも気持ちいいのに外に出ないのはもったいないのでは?という気持ちにさせてくる。しかし実際は外に出たら気持ちいいので結局は自分の怠惰な精神との戦いなのだ。

最近は文章に飢えていて、森見登美彦さんのエッセイを買ってみたのだがとてもいい。森見さんの小説には卑屈な男が出てくるが、本人もちょっとめんどくさい人間なんだろうなというのが透けてていい。あとこの人はその時々の感情を大事にしているんだなと思った子供の時の話をする時ひょいとその時の感情を取り出しているような感じがする。これは凄い。私に土曜の10時半に熱狂していた時の熱さをそのまま持ってこいと言われても無理なものだ。私には好きという感情しか残っていない。風景とか感情とかをひょいと持ってこれる人が小説を書くのが上手いんだろうなと思う。


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