見出し画像

映画の予告編でいつも泣いてしまう

 映画館がすきだ。ひとりで行くのも、ふたりで行くのも、なんなら大勢で行くのもすきだ。あのざわついた雰囲気も、ふんわりと漂うキャラメルポップコーンのにおいも、新作映画のチラシが並ぶラックを眺めるのも、あと何分で入れるねなんて話しながらワクワクする時間も、ふっと暗くなるあの瞬間も、だいすきだ。

 その中でもだいすきでたまらないのが、映画の予告編だ。ただの予告編ではない。映画館のスクリーンで観る、映画の予告編が、たまらなくすきなのだ。

 えっいいの!?と思う。まだ本編じゃないのに、こんなに良くていいの!?とひたすらに思う。臨場感とか、迫力とか、まだ本番じゃないのに、こんないい見せ場をたくさん見せてくれて、本当に良いの!?ストーリーも登場人物もまだ何も知らないのに、音楽に引き込まれて、感情移入して、心が動いて、涙が出る。正直それだけで満足してしまうこともあったりする。

 でも、本当に気に入った予告編はずっと覚えている。先日も見かけた予告編で、まだ何も始まっていないのにうっかり泣いてしまった。ちなみにそのあとみた映画でもしっかりと泣いた。いつもいつも今日こそは泣くまいと思うのに。

 だけどそんな自分に、少しだけほっとするのだ。

 明日は映画の日だから、映画館に行こうと数日前から決めていた。しかも先日予告編で泣いた映画の公開日。忘れずにティッシュを多めに持って行こう。

 あ、あともうひとつ。映画館に行く日はいつも、Eggs'n Thingsでパンケーキを食べるか、近くのハワイアン料理屋さんでポキ丼を食べて、お腹も心も満たされた状態で映画館へ向かうのだけど、そんな特別な気分にさせてくれるところもすきだ。

 映画館でもしっかりキャラメルポップコーンを食べるのだけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?