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地域の豊かな自然資源をバイオマス発電に活用!将来のモデルケースになるか?【脱炭素戦略#6】

お疲れ様です。以前引っ越した際にもう本を買うのを辞めよう…と思ったのに結局本を買って積読する活字苦手人間のShinです。

脱炭素や再エネに関するトピックは前々からずっと騒がれていましたが、ここ最近毎日のようにこれらのトピックに関するニュース記事を見かける気がします。

前回、脱炭素シリーズ(とは言いつつ実際は再エネしか取り上げていないですが)としてバイオマスを取り上げました。今日はバイオマス関連の直近の日経の記事をいくつかピックアップして見てみたいと思います。

高知県 原木生産によるバイオマス推進

高知県では、県内面積の約84%を森林が占めており、その森林被覆率は日本一です。(全国平均は約67%と言われています)

その豊かな森林資源をもとに、高知県では林業に力を入れており原木の生産が行われています。上記の記事によれば、昨年の生産量は約73万立方メートルで、そのうちの約20%ほどがバイオマス発電用の燃料素材として使われているとのことです。

県が持つ豊かな自然資源を用いた効果的なエネルギー発電方法として、高知県が優良モデルケースとなる日が来るかもしれません。

山形県飯豊町 畜産産業と森林資源のバイオマス活用

続いて山形県飯豊町の取り組みに関する記事です。飯豊町は山形県内で最初にSDGs未来都市に選定された、先端的な取り組みに力を入れている自治体です。特にバイオマス領域においては、畜産ガスと木質チップの活用による再エネ活用を推進しています。

飯豊町の特徴として、畜産産業が盛んであること(ブランド牛である米沢牛の約4割は飯豊町で生産されている)、また町の約85%が森林であることが挙げられます。畜産産業の観点では、牛の排泄物から発生するガスをバイオガスとして収集し発電するバイオガス発電所を立ち上げました。また、森林被覆の観点からは、伐採等により発生する端材を活用して木質チップにすることで熱源として活用する取り組みも行っています。

岩手県一戸町 森林整備によるワーケーション推進

こちらは岩手県一戸町の木材製造業者である柴田産業の取り組みに関する記事です。人手不足等の問題により整備が行き届いていない森林に着目し、民間事業体が参入することで森林管理を実現しつつ更なる価値を創出する取り組みを行っています。

ひとつは森林を活用した再エネの推進、すなわちバイオマス発電の推進を図ります。もう一つはワーケーションの推進、すなわち起業家や民間事業体の参入を促すための仕組み作りです。森林整備を実現しつつ、これらの領域に興味関心を抱く人が参入しやすくすることで、経済活動の持続化を図ります。

おわりに

今回は最近の日経記事でピックアップされていた地方自治体毎の取り組みに着目して見てみました。いずれも地域が持つ豊かな自然資源を活用した取り組みです。日本の全国平均の森林被覆率は約67%とあるように、多くの地方自治体が豊かな森林を有しています。これらの先駆的な取り組みがモデルケースとなり、全国規模でバイオマスが推進されることを期待したいところですね。


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