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再エネのリーディングカンパニーによるバイオマス発電への挑戦!【脱炭素戦略#5】

お疲れ様です。自炊する時期はめっちゃするけどしない時期は全くしない、全然サステナブルでない生活をしているShinです。

続きモノの記事として「脱炭素戦略」と銘打っておきながらほぼ再エネにしか触れていないこのシリーズですが、案の定今回も再エネです。太陽光、洋上風力と来ましたので次はバイオマスを見てみたいと思います。

電源構成におけるバイオマスの展望

まず、現時点で電源構成におけるバイオマスの比率はどれくらいあるのでしょうか。環境エネルギー政策研究所の発表を見てみると、2022年の電源構成におけるバイオマスの割合は4.6%でした。再エネの中で見ると、太陽光の9.9%、水力の7.1%に続いて三番目の割合になります。

さて、ここから2030年までにどこまで伸ばさないといけないのか、例によって第6次エネルギー基本計画を見てみると、バイオマスの割合は5%とありました。もちろん発電量は増加するにしても、電源構成比率の変化で見ると、バイオマスに関してはそこまで大きく比率を伸ばすわけではなさそうです。

ただ、資源エネルギー庁の過去の資料を見てみると、2011年度では1.5%、2018年度では2.3%と着実と推移してきたバイオマスの割合の変化が、2022年で4.6%まで伸びたのは大きな進捗であると言えるかもしれません。

イーレックス社のバイオマスの挑戦

そんな背景の中、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーを謳うイーレックス社は、ベトナムを中心にバイオマス発電のためのサプライチェーンの構築を狙っています。ここからは以下の記事の内容に触れていきます。

イーレックス社はベトナムにてバイオマス発電における燃料となる木質ペレットの生産と発電施設の整備を進めています。こうした工場や発電施設の建設は現地に雇用を生むこともベトナムでの進出にあたっての重要な要素となります。

生産した木質ペレットはベトナムの発電施設にて使用されベトナム国内で電力供給されるか、あるいは日本に輸出して日本の発電施設で発電されることを想定しています。

以前、太陽光発電や洋上風力発電における日本での展開を考察するにあたり、地理的環境要因や地政学的リスクにより他国からの電力輸送が困難であることについて触れました。電力や天然ガスの輸送にはそれなりに大規模な専用設備が求められますが、イーレックス社の木質ペレットの輸送は通常のモノの貿易と同じ仕組みで輸送が可能であるため、こうした輸送の課題をクリアする一つの方法であると考えられます。

ちょっと短い気もしますが、本日はここまで。


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