見出し画像

④[心身を蝕む悪魔たち] チック症・トゥレット症候群編2

こんにちは、アフリカと子どもが大好きな19歳のハセガワトアです。

前回は、チック症を発症してから高校に入学するまでのお話をしました。

今回は、チック症がトゥレット症候群に変わったときのことをお話していきます。

少し話は変わりますが、現在、次回ルワンダ渡航のためにクラウドファンディングに挑戦中です!

よろしければ、ページをのぞくだけでもよろしくお願いいたします。

高校入学後


高校に入学してしばらく経ってから、パニック発作の頻度が増え、チック症状が悪化していったということはこれまでの投稿でお話ししてきました。

詳しくは以下の投稿をご覧ください。

では、どのようにチック症状が悪化していったかをお話ししていきます。

高校に入学してすぐのころは、コロナで分散登校であったことや、気を張っていたことを理由に、一時的にチック症状はマシになっていました。

症状が出たとしても、まばたきや首振りくらいで、生活への支障はあまりありませんでした。

しかし、パニック症が悪化し始めてから、チック症状も同時にどんどん悪化していきました。

首振りなどの運動チックがさらに動きが大きくなったり、頭やひじをぶつけるというような自傷的なチックがひどくなったりしました。

そして何よりも、この時期に厄介なチック症状が二つ現れたのです。

一つ目は、中指チックです。

やってはいけないことをやってしまうチックの一つで、絶対に中指を立ててはいけない相手や状況でも、中指を立ててしまいます。

私の場合は、授業中に中指を立ててしまっていました。

今でも、ミーティングや自分より目上の方とお話しをするときなど、緊張するとこの症状が時々出てしまいます。

全く悪気はないのですが、病気を知らない方からしたら不快になる厄介なチックなので、冬場はなるべく袖で指を隠し、大切なお話の時は手を後ろにしたり机の下に隠したりと、なるべくチック症状がばれないように頑張っています。

しかしどれだけばれないように頑張っても、症状を我慢することはできず、我慢出来たとしても過呼吸などの別の症状で爆発してしまいます。

だから緊張する場面などの前には、なるべく相手の方に事前に中指チックのことを伝えておきます。

私の経験上、事前に伝えてその方との関係が悪化するようなことは一度もなく、皆様温かい方だったので、気にしないよと言ってくださるかたばかりでした。

それでもやっぱり、初対面の方や病気を知らない方に嫌な気持ちにさせてしまうので本当に厄介です。

二つ目は、音声チックです。

それまで多彩な運動チックに苦しめられていた私ですが、奇跡的に音声チックは現れていませんでした。

しかしある日、突然ものすごく声を出したい衝動に駆られました。

なんだかのどがムズムズして、のどを鳴らしたくなったり、叫びたくなるのです。

そのような状態がしばらく続いた後、私はそれが音声チックの始まりだということに気付きました。

ついに始まってしまった、またさらに生きにくくなる、そう思って私はすごく落ち込みました。

それまでも、授業中に体が動いてしまうことでみんなの集中を切らしてしまうことが不安で仕方なかった私は、音声チックが始まったことでよりみんなへ迷惑をかけることが心配になり、教室にいるのがしんどくなりました。

そして、みんなにかける迷惑を心配すると同時に、友達から気持ち悪いって思われないかなとか、となりを歩きたくないって思われないかなとか、友達を失う不安もすごく感じていました。

のどを鳴らすだけで済む場合もあれば、「あっ」とか「うっ」とか意味のない音を大きな声で出してしまうこともあって、音声チックは本当に厄介でした。

トゥレット症候群に


そうこうしているうちに、音声チックが始まってから一年が経過し、それまで通り運動チックも日に日に多彩になっていきました。

そして、特に生活が変わるわけではありませんでしたが、病名がチック症からトゥレット症候群になったのでした。

ただ病名が変わることは、社会的にはものすごく大きな変化でした。

チック症の割合は子どもで5パーセントから10パーセントですが、それが悪化し続けトゥレット症候群になる人の割合は、0.05パーセントから0.1パーセントほどです。

そしてこの病気はいまだに治療法も分かっていないので、ここまでいくと完治するのはなかなか難しく、トゥレット症候群は難病に指定されています。

だから、受けられる支援が増えたり、障がい者の枠で就職できるようになったりと、社会的には大きな変化があります。

そして私自身は、生活に特に変わりはなかったとは言っても、トゥレット症候群と病名が変わってからも、チック症状は複雑かつ多彩になり続けました。

その辺の詳しいお話は、また次回の投稿でさせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の投稿もぜひ読んでいただけたら嬉しいです。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?