ワーママの勉強時間 二級製図②

作図もかなり早く描けるようになって、エスキスもいつもすんなり出来てた。
直前講習を受講する頃には簡単すぎて、これは絶対受かるな…って自信があった。

この年は3階建だけど200m2超えなければ竪穴区画は必要ないから200m2以内に納めるように指導されてた。
だから竪穴区画は一度も習わず。もちろん延焼ラインも防火設備も習ってなかった。過去に出されたことがなかったから。

試験前に会社のおやすみを2日(3日だったかな?)もらったので資格学校の自習室に毎日行ってた。前日ももちろん。
同じクラスの人や曜日が違う人もいてわかんないこととかワイワイ話がながら楽しく勉強してた。
クラスの雰囲気がとてもよくて、色んなことを話したり、他校の情報知ってる人はそれを教えてくれたり、講師以外にクラスの仲間にどれだけ助けてもらったことか。
今でもあのクラスの人たちのおかげで合格出来たと思って感謝してる。

本試験前日。
自習室にいたら講師から念のため竪穴区画の描き方だけ教えておくーって言われて、手描きのプリントをもらう。その時に教室にいたメンバーだけだったから他の生徒はどうだっかは知らないけど、書き方をざっくり教えてもらって、とりあえず一度だけ描いておいた。

まさか、後にこれが本試験で描くことになるとはその時は誰も、誰一人思ってなかったであろう…。
そう、そうなのだ。本試験では面積の指定がなかったにも関わらず、施主の希望により(だったかなぁ)竪穴区画をしなさい。と、問題に書いてあったのだ…まさかの初めての竪穴区画。

いわゆる本試験のサプライズってやつだった。

そしてこの年はもう一つサプライズがあって、本試験で初めて延焼ラインと防火設備を書きなさいということが求められた。

問題読んでて、3度見した。
は?え?なになに?知らんな、わからんって思って、わかんないから描くのやめようって最初に決めた。減点覚悟で割り切った。

竪穴区画は他の資格学校では習ってたらしく他校生は描けてたはず。
私はというと、前日の講師からのプリントを思い出して描いた…笑
なんとか描けた…っていう感じ。

よくわからないと思いつつ描くしかないわーって思った記憶。

本試験、とにかく落ち着いてた。
自分では落ち着いてると思ってた。
だからほぼ完璧だけど延焼ラインと防火設備はダメだけどプランニングはよいものができた!と思いながら帰り、復元図を描いていた。

学校に提出して帰宅…。

帰宅する途中で急に涙が出てきてわんわん泣いた。大人なのにわんわん泣いた。
たぶんとても疲れてたんだと思う。
毎日、家事育児、フルタイム勤務をこなしながらよくやった…って。
そしてこの時は延焼ライン以外はノーミスだと確信していたから安心したのもあったのかもしれない。

が、が、が、しかし、本当の地獄はここからだったのだ…。

続く

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