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当たり前が積み重なるということ

なんだか胸騒ぎがする。
いつも連絡がある人から連絡が来ない。
きっといつもより疲れていて、いつもより早く眠ってしまったんだろう。そんな憶測を立てて平常心を取り戻す。

当たり前のことが当たり前に続くと人はそのありがたさを忘れる。私はきっと当たり前のことに感謝するのを忘れやすい性格だ。大事なものはだいたい失ってから気づく。

中学1年生の時の担任の先生が
「特別は当たり前の積み重ね」と教えてくれたのがとても印象に残っている。

私は当たり前のことを当たり前にこなすのが苦手だ。思いたったら行動せずにはいられないタイプで、どうせこなせないので毎日のルーティーンみたいなのもとりわけ苦手だ。

なんでかわからないけど、昔から完璧主義なところがある。ポケモンは手持ちの6匹を均等に育てたり、野球の育成ゲームは全打席ヒットが出るまでセーブとリセットを繰り返した。そんなことよりもっと他にやるべきことがたくさんあるのに。

完璧に事が進まないと、理想と現実のギャップにすごく落胆した。もう何年も前のことだけど。

今はというと、打って変わってダメダメな自分を受け入れている。それができるようになったのは、不完全こそが人間であり、完璧な人などいないことに気づいたからだ。少し欠けてる人を見ると愛おしくなる。

僕はダメダメだ。そう思うことが良いことなのか悪いことなのかの答えは持っていない。ただひとつ言えることは、そう思えることが自分にとっても、関わる相手にとっても楽だ。

表題の話に戻るけれど、僕は当たり前の積み重ねができる人を心から尊敬している。もっとそれに気づいて感謝できる人間になりたい。

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