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"推し"に落ちるのに、時間は3秒も要らなかった。

それにしても北川莉央さんである。

はじめに、モーニング娘。に関していえば、僕は道重体勢になってからぐらいの新規ファンで、それまではHIPHOPやクラブミュージックと呼ばれる類の音楽を聞いていたのだけど、つんく♂さんの作る楽曲のアイドル性に潜ませた、それらファンクネスやグルーヴが見えるようになってから(みんな大好き赤羽橋ファンク!)、その規模は広くハロープロジェクト全体にまで及んで、その沼に浸かるようになった。

常に個々が戦闘力を高めてグループ全体の最高を更新し続ける彼女たちだけに、新メンバーの加入による新陳代謝は、(それは後に大きく裏切られる事は重々承知していながらも)フレッシュさと引き換えに、少し足踏みをする感覚があり、個人的に15期の加入はそれを強く思わせるところがあって、今一つ印象に薄く、名前すらハッキリと覚えられていない状況だった。

それは同時に、グループに対する熱を奪う作用もあって、前作の「LOVEペディア / 人間関係 No way way」も、「フレッシュやね〜」なんて思いながらも、どこか流しながら新曲を消化していく感覚があり、今作に関しても「新曲の確認」ぐらいの温度感で何気なくMVを再生した。

潮目が変わったサビ前のブレイク、そして3分50秒へ

「小田さんつえぇ〜、牧野さんつえぇ〜」なんて思いながら見ていると、動画のサムネイルでも切り取られている、最初のサビ前のブレイクで一瞬魅せたその目線に「あれ、これ誰だ」と思いつつ、曲が終わりに差し掛かる3分50秒時点。

口元を手で拭うような仕草に、こちらを挑発するような微笑みで流し目を送るその表情は貫禄と自身に満ちて、生態系に身を置く我々がその眼を前にして本能的に「強い」と察知するに十分なものだった。

時間にして2秒、我々は北川莉央さんに惨敗しひれ伏すことになった。コメント欄は「おんちゃん(北川莉央さんのニックネーム)」の文字が並び、あの一瞬で感じたものは自分だけでは無かった事が証明された。

強い者の前に我々は従順にならなければいけない。それが世の掟だ。それから改めてMVを見返し、プロフィールを漁り、その流れで改めて今年1月にリリースされた前作のMVを見て、そのあまりのあどけなさに驚いた。

「いや君、10ヶ月で3年分ぐらいの成長してますやん」である。

ただでさえコロナでステージや人前に立つ機会が無かったこの期間なのに、これだけの成長速度を見せつけた北川莉央さん、公開されたもういっちょTVのインタビューを見るにギラギラとした野心も覗かせて、それも痺れました。

Peanut Burger Clubはこれからも北川莉央さんを応援してまいります。

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