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臨床検査技師の給料について物申す

臨床検査技師とは、国家資格を必要とする医療コメディカルスタッフの事です。
医師のオーダーの元、超音波検査や検体検査等を行います。
診療放射線技師や臨床工学技士等と類しています。

​様々な医療現場で活躍できる職業ですが、お給料はいかほどなのか。
僕は技師歴10年ほどの現役検査技師ですが、一般の企業に勤めるサラリーマンと比較してどうなのか、一人でくっていけるのかどうかをお話していこうと思います。

臨床検査技師の給料についてズバリ物申す!

いきなりですが、結論から申しましょう!
「ズバリ、臨床検査技師の給料は激安です!」

正確には、国家資格を有する職業でありながら、安すぎるというのが正しい表現です。

一般企業のサラリーマンと比べてどうか

ズバリ「給料は安い」です。
記事の引用ですが、根拠はこちらから。

まずは一般企業の30代の平均年収を調べてみましょう。

転職サービスのdodaが発表している「となりのはたらく調査隊」というデータによると、30代全体の平均年収は452万円程度です。日本の平均年収は430万円程度なので、ほぼ平均年収程度といえるでしょう。

お次は臨床検査技師の平均年収を調べてみましょう。

最大年収を迎える50代の年収が457万円前後と予測されました。
また臨床検査技師で働き盛りの30代の年収はおよそ421万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

どうでしょうか。この参考データを見ると、平均年収で少しだけサラリーマンに劣っているように見えますね。

臨床検査技師の実際の給料はどうなの?

僕は検査センターと病院で仕事をした経験があります。
実際にどのくらいお給料が貰えたのかをざっくり紹介していきます。

検査センター


≪日勤の場合≫
●月給約20万
●ボーナス夏2倍、冬3倍
●年収約340万

≪夜勤の場合≫
●月給約35万
●ボーナス夏2倍、冬3倍
●年収約520万
※夜勤専属の場合です。日勤はほぼありません。

病院(民間)

●月給約27万
●ボーナス夏1.5倍、冬2.5倍
●年収約400万

さて、これは僕が知っている検査センターや病院の給料体系です。

これらを平均してみるとなんと!
「420万円」
先ほど紹介した臨床検査技師の平均年収と同等の結果になりました!

まとめ

臨床検査技師は、夜勤や当直、残業をこなさないと給料はあまりもらえません。国家資格という特別な職業でありながら低賃金なのが悩まれます。
診療放射線技師や、臨床工学技士も同等のお給料が多いです。
国家資格を必要とし、責任もある仕事なのですがなぜかお給料は低ベースが相場になっている職業です。

エコーを極めて自分のスキルを売れるようになるか、市立の病院で出世していければ高収入になれるかもしれませんが、基本は低ベースです。

これから臨床検査技師を目指す人の参考になれば幸いです。