チラ裏の妄想日記:「Steel Division 2のソ連軍の師団変じゃない?」

という余談。前回の書き終えていないのに書き始めてあれなのだけれども。

ソ連軍の師団の選択がなんかまちまちというか、特色がないという愚痴と、その理由の考察というか、師団の選択がいまいちよくないよねという話と、こうやったらもっと特色増えるよねという妄想。

西部戦線、特にノルマンディー戦からバルジまでの師団は実際に戦闘に深く関わったのは20-30個師団と数が少ない上、英米加仏、歩兵・戦車と特色豊かなのに対し、数百の師団がぶつかり合う東部戦線では色が出しにくいというのは、わからないでもない。

いや、いいんだけれどもさ、もうちょっと師団ごとの特色出すなりしてやってもいいんじゃないかなと思ったり。

とりあえず、見ていく前に、各ソ連師団の一覧は以下のようなかたち。

歩兵
26-ya Gvard. Strelkovyi(第二十六親衛歩兵師団)
44-ya Gvard. Strelkovyi(第四十四親衛歩兵師団)
84-ya Gvard. Strelkovy(第八十四親衛歩兵師団、ゲーム的には機械化)
97-ya Gvard. Strelkovy(第九十七親衛歩兵師団、ゲーム的には機械化)
184-ya Strelkovy(第百八十四歩兵師団)
358-ya Strelkovy(第三百五十八歩兵師団)

戦車軍団
2-y Gvard. Tankovy Korpus(第二親衛戦車軍団)
10-y Gv. Tankovy Korpus(第三親衛戦車軍団)
29-y Tankovy Korpus (第十親衛戦車軍団)
Podv. Gruppa Tyurina
Podv. Gruppa Vyborg
Podv. Gruppa Bezuglogo

機械化
9-ya Gvard. Kavalerii(第九親衛騎兵軍団)
3-ya Gvard. Mechanizi. Korpus(第三親衛機械化軍団)
7-y Mechanizi. Korpus(第七機械化軍団)

特殊兵科
Morskata Gruppa Bakhtina(海兵師団)
3-ya VDV(空挺歩兵師団)
126-y L. Gornostrelkovy Korpus(空挺歩兵師団)

まぁ、見てわかると思うけど、あまりにも歩兵師団が多い(特に親衛)。あと、インゲームアイコンも単純に数字と旗なので、まじで差別化がなされてない。一応、ゲーム的には機械化だけど、このゲームの歩兵はみんなトラックに乗ってくるから、マジで差異は装甲トラックがちょっとあったり、T-34が多かったり、IS-2があったり、航空支援が少し多い程度の差なので、差別化がほとんど成されていない。全部いっしょにまとめても割と誰も悲しまない。
もし残すにしても差別化はしてほしいよね。一例として、各師団、名誉称号があって、例えばこの第九十七親衛歩兵師団はポルタヴァ解放に参加したので、名誉称号『ポルタヴァ』を授かってるし、第二十六は編制時の『東シベリア』、あるいは名誉称号『ゴロドスカヤ』でも良かったと思う。

あと、フレーバーとして、第四十四親衛歩兵師団は博物館ができるレベルの独軍機関銃陣地を十三人で奪還して24時間保持した連中の説話(死後全員ソ連邦英雄授与)があるのでファナティカル持ち十三人の歩兵とかいても良かったんじゃないかな。師団自体、かなりの精鋭部隊(スターリングラード戦にも参加)なので、全体的に精鋭志向にしていい感じがする。
https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A2%D1%80%D0%B8%D0%BD%D0%B0%D0%B4%D1%86%D0%B0%D1%82%D1%8C_%D0%93%D0%B5%D1%80%D0%BE%D0%B5%D0%B2_%D0%9A%D1%80%D0%B0%D1%81%D0%BD%D0%BE%D0%B2%D0%BA%D0%B8

これらの師団の中で戦歴が圧倒的なのは、44で22名のソ連邦英雄を生み出している(内、13人が例の機関銃の話なのでかさ増し感があるとはいえ)。97と26はそれぞれ12名と10名でどっこい感がある。84はたったの5名。もともと84はルジェフ戦の攻勢で大損害を被ったから親衛部隊に再編されたようなもので、他の師団にあるようなストーリーがなく、格落ち感は否めない。97は一般的な親衛師団っぽい親衛師団。26はノモンハン、ソ・フィンに参戦しており、スキー大隊がいるので26のほうが特色は出しやすそう。
逆に居ても良かったのは、第六親衛歩兵師団で、若い番号からわかるようにかなり最初期に親衛隊に昇格している。部隊は41年の7月22日(ちょうど開戦から一月)に初陣を飾ってから、モスクワ防衛、クルスク、ドニエプル、バグラチオン、ヴィストゥラ、ベルリン、さらにはプラハまで戦い抜き、69人のソ連邦英雄を生み出しているやばいやつ。(おそらく一個師団として最多。65人いる、第六七あたりかな?ちなみに、スターリングラード戦で活躍した181歩兵や10NKVDは20名。普通の親衛師団は5-10名程度)あまりにもやばすぎるのでこいつも機会があればまとめたい。

2つの歩兵師団も正直特色がないのでまとめたい。第百八十四歩兵師団の方は女性スナイパーが居たということと、十五名のソ連邦英雄を生み出しているので戦績十分だろう。第三百五十八歩兵師団はDLC師団だが、正直フィンランド戦線に居たということ以外特記事項もなく、ソ連邦英雄も三人しかいない(内、師団長が一人なので実質二人)のでいなくていいのではないかと言いたい。あと、後述のVyborgの歩兵枠がこのイメージだし。

26-ya Gvard. Vostochno-Siberiyaskaya Strelkovy (第二十六親衛歩兵師団)
44-ya Gvard. Strelkovy(第四十四親衛歩兵師団)
184-ya Strelkovy(第百八十四歩兵師団)

うむ。すっきりした。

戦車部隊も結構特色がない上、かぶりがあるのでダイエットしたい。ちなみに、ソ連の戦車軍団と師団は軍団のほうが少し大きいだけで複数連隊・旅団が固まった大きさなのは変わらないのであまり気にせず書いてきます。

2、10、29とTyurina、BezuglogoがT-34ベースの師団(VyborgでT-34が出ないとは言っていない)。軽戦車と最重枠がISかそうでないかで差別化されているようなもの。

この内、戦果十分なのが、10とVyborg。10はおどろきのソ連邦英雄受賞者37名(!)。実はこの師団、戦車キラーのエースが多数所属した師団としても有名で、納得の選択。次点のVyborgはそのコアの220旅団が11名出しており、複数(通常三)旅団がある軍団より母体が少ない事を考えるとこちらも驚異的。

2も15名、29も10名と 決して少ないわけではないけれども、10の37のインパクトを超えられない。

ドベはBezuglogoとTyurina。それぞれ母体部隊の第二十八親衛戦車旅団と第百五十七歩兵師団が二人と一人輩出している。まぁ、Bezuglogoは旅団なので、スケールアップすれば6人くらいにはなるので、言い訳ができなくはないけれども、Tyurinaに関しては母体部隊は師団なのでスケール揃っててこれなのでそっかー、となってしまう。ちなみに、史実のTyurina機動戦車隊は二個戦車軍団と一個騎兵軍団からなる戦略部隊で、SD2上の中心部隊である第百五十七歩兵師団は含んでいません。悲しいね。
http://tankfront.ru/ussr/cavalry/kmg_zf_galanina-turina.html
ついでなので書くけど、Bezuglogoの機動戦車隊もかなり歴史が怪しく、どーも調べた限り、Bezuglogoが使用した機動戦車隊は対日戦で使われたっぽいのでなんかEugenほんとかよーってなってしまう。Vyborg戦では確実に機動戦車隊が運用されている(二個編成された)けれども、片方は第百五十二戦車旅団と第二十六親衛戦車連隊がベース、もう片方は第一赤旗戦車旅団と第二十七親衛戦車連隊なので、Eugenが主張する220は含まれておらず、またEugenほんとかよーってなってしまう。おそらく機動戦車隊っていうキャッチーな部隊を使いたかっただけでろくに調べなかったんでしょう。ということでこの2つは存在消して良さそう。

T-34でゴリ押しするのはやはり第十親衛戦車師団が一番似合うので、こいつでしょ。いっぱい写真も残ってるし、(http://wio.ru/tank/t-3485-10gtk.htm)なんたって撃破車両20両超えのエースが12人。鹵獲車両はぽぽいのぽーいで!ちなみに、ベルリン戦前にはIS-2とSU-100も装備しているので、鬼に金棒、これでKTも怖くない師団ができるぞ!

残りの方向性を考えると、どうしても第二より第二十九に可能性を感じてしまう。史実的には第二はT-34でごりごり押す師団で、随伴部隊もSU-76にSU-85と、逆にSD2内での描写が合ってしまうけどそれはそれで微妙なのでつまらない。一方、第二十九はもともとKVとT-34の混成であった上、ISU-152、M-10、SU-85、SU-122といろいろな部隊が組まれている。ただ、第二も、カチューシャがいっぱい居たり、独立対戦車砲連隊がいたり、独立対空砲連隊が居たり、諸兵科部隊としての方向性を模索するのはありかもしれない。

さて、先に少し書いてしまったけど、Vyborgは第二百二十戦車旅団がベースで、たしかにKV-1とT-34の混成なのでそれっぽいとはいえ、220が途中でISU-122とT-34の混成に再編されたのを反映していなかったり、かといってチャーチルやIS-2がいたりちぐはぐな印象。個人的には、KVの名目でチャーチルを受け取って、おそらく後にIS-2へ機種変した第四十六親衛重突撃戦車連隊がベースなのかなと思ったり。ちなみに、史実のVyborgは、第一機動戦車隊の両連隊はKV装備(名目上、実質はチャーチルの可能性あり)、152独立戦車旅団は不明、おそらくレンドリース、第一赤旗旅団はKV/T-34の混成、後IS/T-34の混成、後SU-100/T-34の混成。まぁ、色々な可能性があるので、こいつも残して遊ぶのも楽しいでしょう。

2-y Gvard. Tankovy Korpus(第二親衛戦車軍団)
29-y Tankovy Korpus (第十親衛戦車軍団)
Podv. Gruppa Vyborg

またすっきり。

機械化は結構いい感じだと思うけど一個は減らせそう。シャーマンの第三親衛とコサックの第九親衛騎兵がキャラ立ってるので減らすとしたら第七機械化かな。T-34濁は割と機甲ともかぶってるし。あと、第三と第九を差別化するなら、第九のシャーマンをT-34に変えれば第七の要素も吸収できるし良さそう。

9-ya Gvard. Kavalerii(第九親衛騎兵軍団)
7-y Mechanizi. Korpus(第七機械化軍団)

とりあえず、個人的に特殊兵科の三個師団は色が出ているのでいいと思う。126の海軍歩兵と山岳歩兵の混成編制も、空挺歩兵もイケてるし、группой Бахтина。ただ、個人的にはMorskata Gruppa Bakhtinaはガチモンの海兵隊なので、海軍歩兵の部隊があっても良かったかも。

歩兵
26-ya Gvard. Strelkovyi(第二十六親衛歩兵師団)
44-ya Gvard. Strelkovyi(第四十四親衛歩兵師団)
184-ya Strelkovy(第百八十四歩兵師団)

戦車軍団
2-y Gvard. Tankovy Korpus(第二親衛戦車軍団)
29-y Tankovy Korpus (第十親衛戦車軍団)
Podv. Gruppa Vyborg

機械化
9-ya Gvard. Kavalerii(第九親衛騎兵軍団)
3-ya Gvard. Mechanizi. Korpus(第三親衛機械化軍団)
7-y Mechanizi. Korpus(第七機械化軍団)

特殊兵科
Morskata Gruppa Bakhtina(海兵師団)
3-ya VDV(空挺歩兵師団)
126-y L. Gornostrelkovy Korpus(空挺歩兵師団)

すっきり!

略称のPodv. Gruppaは、подвижную танковую группуかполковой тактической группыで、直訳すると前者は機動戦車隊、後者は連隊戦術隊。前者はDeep Battleコンセプトにて先陣が突破に成功したあと、敵縦深に突入し戦果を拡張する部隊で一般的に単一兵科にてできている(戦争序盤は混成部隊だったがどうやら歩兵の随伴が上手く行かなかったっぽく、単一兵科化を行ったっぽい)。後者はいわゆる連隊戦闘団、米軍のタスクフォース、英軍のバトルグループ、独軍のカンペグルッペ相応のいつものやつ。音的にはPodvは前者っぽいのだけれども、編制的には後者っぽい。どうでもいいけど、一応メモ。

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