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記録的な米債務の増加へ-秋分図を読む-

カルデア・スコープ 番外編(2023.9.23)

 20日のFOMCでは予想通り政策金利の据え置きとなったが、来年度の金利見通しが従来の4.6%から5.1%へと上昇したため、長期金利は上昇し株安が進行、ドル円は一時148円をつけた。NYダウは3日続落で500ドル程の下落となった。

◆米国債増発を示す秋分図

 23日に成立する秋分図から、今秋の金融経済動向を読み取っていく。
 今期最も注目すべき天体位相は、しし座における金星とジュノーの合であろう。これは債券利回りの上昇が顕著となることを示す。またこれらがおうし座の木星、天王星とスクエアを形成することで、莫大な量の国債発行を後押しする形となっている。
 米国秋分図では、金星ジュノーが仕入れを示す1室、木星天王星が政府を示す10室に位置し、これが米国債であることは明瞭である。木星天王星には冥王星からの緩いトライン、また太陽も冥王星とトラインにあることから、米政府支出の増加ペースは記録的となる可能性を示している。
 現時点で米公的債務の残高は、6月の31.5兆ドルから既に33兆ドルに拡大している。
 そしてこれらの米国債を引き受ける重要な役割を担うのが、日本であることが示唆されている。

米国秋分図(2023.9.23)

 日本秋分図では、金星ジュノー合がDSC(下降点)にあり、米国秋分図ときっかり裏返しの形をとり、米国債の購入による資金の移動が顕著になることを示す。
 木星天王星の合が日本では為替レートの3室に来ることも注目だ。木星におけるインフレ要素は円を希薄化し、米国債の購入が円安を後押しさせる可能性が高い。
 SNSでは9月第1週の本邦機関投資家の米国債購入が顕著であったとの見方も出ているが、中々円安が解消しない一因ではないかと思われる。
 株価の動向を見ると、太陽に海王星がオポジションの位相であり、株価は売られやすい局面が続く。海王星が示す原油が高止まりし、株価を押し下げる影響もありそうだ。
 また土星を見ると太陽と150度の位相をとるほか、セレス、ベスタとトラインであり、市場から資金が引き上げられるなど、景気の引き締め傾向が強くなる。資金繰りが厳しくなるセクタが出現する可能性もあり注意すべきだろう。
 投資機会として見ると、太陽にパラスが緩い合であり、半導体などのテック株を安くなったところで買う戦略は有効だと思われる。
 ドル円の見通しは、145円から150円で大きな変動はなさそうだ。

東京秋分図(2023.9.23)


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