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春分図で見る強い円安指向(2022年)

 金星および火星は今月6日にやぎ座を抜け、みずがめ座に入った。前回記事でやぎ座進行中の金星と火星は、ともに“地”のカテゴリーである、金(ゴールド)、原油などのコモディティに紐づけられて、暴騰と暴落の天体的要因となったことを説明した。みずがめ座に入った金星と火星は、何に紐づけられるか。みずがめ座は“風”の象意だが、特に人間の智恵を性質とする。テクノロジーに関する工業製品、とりわけ半導体が代表的な商品であろう。

 ロイターは11日、半導体製造用ガスのネオンを生産するウクライナの主要メーカー2社が操業を停止したと伝えた。同国のネオンは世界の供給量の約半分を占めるという。みずがめ座には現在土星が入居しており、このサインにある天体はおしなべて土星の影響を受ける。即ち生産流通の遅延、停滞が発生する。さらに中国では新型コロナの新規感染者が、流行以来最悪のペースで急増し、深圳市は13日よりロックダウンに入った。これも先進工業地域の活動を停滞させる事象である。

 為替相場では、水星がうお座にイングレスした今月10日からドル円は徐々に上昇加速度を上げ、前日115円台後半だったものが18日の執筆時点で一時119円台をつけるまで急騰した。水星は日本円の動きと相関性が高いが、実は水星とうお座の相性はすこぶる悪い。ユーロの値動きが重い中、円が集中的に売られるタイミングとなった。

◆2022年春分図の概要

 今年の本邦の社会的事象の概要を春分図で見ていくと、太陽のある3室に海王星と、水星木星の合が入室し、円安の傾向が相当強いと感じる。120円台がサポートラインになる可能性すら出てきていると見る。2室に金星、火星、土星、冥王星が入室し、相対的に日経平均株価は相当強気で推移するものと思われる。株価に関する天体位相のパターンとしては珍しい配置の出現かもしれない。また円安が日本の製造業回帰を促すように見える。

 月の位相などから、円安に対して政府から補助金が盛られるようだ。政府を示す10室は月が在住し、政府の国民生活に対する関心は高い。

 他には、日本製の新型コロナ治療薬が大きなインパクトになる可能性がある。また顕著ではないものの、事故や地震での人的被害に注意したいパターンも見られる。

 また米国では8~9室が非常に強く、利上げによるドル高が天体位相の上にも現れている。8室の冥王星にドル需要の逼迫を見ることができる。(カルデア・スコープ 第37回)

──この記事は、(株)投資日報社発行「投資日報α」(2022.3.22 No.15514)に掲載されたものです。──


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